はじめに
Brooksの人気モデル、Glycerinシリーズがアップデートされ、Glycerin 22が登場しました。このレビューでは、クラシックなマックスクッションのプレミアムデイリートレーナーとして知られるGlycerin 22の特徴を詳しく解説します。前作のGlycerin 21と比較しつつ、フィット感、素材、走行性能に焦点を当てます。
Glycerin 22の最大の変更点は、ミッドソールに新採用されたDNA Tunedフォームです。これにより、柔らかな着地とレスポンシブなトーオフが実現し、日常のランニングがより楽しくなります。ヒールスタックは38mm、フォアフットは28mmで10mmドロップを維持し、アキレス腱に優しい設計です。重量は27cm（USメンズ9）で289gと若干増加しましたが、走行時の快適さが向上しています。このシューズは、ゆったりとしたイージーランやロングランに最適で、幅広いランナーに対応します。以下で詳細を掘り下げていきましょう。
モデル概要
Glycerin 22は、Brooksのプレミアムデイリートレーナーとして、快適さを最優先に設計されたロードランニングシューズです。全体的にクッションが豊富で、足を包み込むようなフィット感が特徴です。
- スタックハイトとドロップ: ヒール38mm、フォアフット28mmの10mmドロップ。多くのランナーが好むこのドロップは、アキレス腱への負担を軽減し、快適な走りをサポートします。
- 重量: 27cm（USメンズ9）で289g。前作Glycerin 21の278gに比べて若干重くなりましたが、手に持ったときの差は感じられます。しかし、実際に走るとその差はほとんど気になりません。
- 用途: 主にイージーランやロングラン向け。クッション重視のシューズなので、日常のトレーニングにぴったりです。
このモデルは、快適さを求めるランナーにとって理想的ですが、軽量さを優先する場合は他の選択肢を検討する価値があります。
アッパーの特徴
Glycerin 22のアッパーは、新たなエンジニアードダブルジャカードニット素材を採用し、柔軟性とフィット感を向上させています。トゥボックスにゆとりがあり、幅広の足にも対応しやすい設計です。
- ヒールカラーとパディング: ヒールカラー周りにボルスター状のパディングを配置し、足首をしっかり固定。リム部分は薄いニットでプレミアムな見た目を演出します。ヒールプルタブも追加され、着脱がしやすくなりました。
- タン: 厚みのあるパッド入りタンで、快適さを強調。ただし、レースデイシューズのような薄いタンを好む人には少し重く感じるかもしれません。ガセットなしですが、レーシングループでタンのずれを防ぎます。
- サポート要素: メディアルとラテラルにBrooksロゴのオーバーレイ、トゥボックスのアンダーレイで耐久性を確保。アイレットチェーンにショックコードと伝統的なループを交互に配置し、追加のホールでレーシングロックも可能です。
ヒールカウンターは非常に堅牢で、ヒールスリップを防ぎます。全体として、幅広い足型にフィットし、Brooksの強みを発揮しています。
ミッドソールの革新
Glycerin 22のハイライトは、DNA Tunedニトロゲン注入フォームの採用です。これはGlycerin Maxで初登場した技術で、デュアルセルサイズテクノロジーを用いています。
- 構造: ヒールに大型セルフォームを配置し、柔らかな着地を実現。フォアフットに小型セルフォームを置き、レスポンシブな推進力を提供します。これにより、ヒールストライカーでもスムーズなトランジションが可能。
- 性能: 前作のGlycerin 21に比べて、よりランニング向きに進化。クッションが豊富ながら、ペースアップ時のスナップ感が増しました。イージーランで快適にkmを重ねつつ、ストライドやファストフィニッシュにも対応します。
- 比較: 従来のDNA LOFTからアップデートされ、ライフスタイルシューズから本格ランニングシューズへシフト。重さが増しても、走行時の楽しさが上回ります。
このミッドソールは、Brooksのイノベーションを象徴し、日常のランをよりダイナミックにします。
ライドとアウトソールの感想
Glycerin 22のライドは、快適さとレスポンスのバランスが取れています。クッションが足を包み込み、長時間のランでも疲労を軽減します。
- ライド感: 柔らかな着地とスナップのあるトーオフで、Glycerin 21より楽しい走りを実現。重さの増加を感じさせず、ペースを上げやすいです。イージーラン中心ですが、必要に応じて加速可能。
- アウトソール: 豊富なラバー配置で耐久性が高く、フレックスグルーブが柔軟性を追加。ヒール部分はセグメント化され、横方向の着地をスムーズにします。
- 全体の印象: スタイリングも向上し、Hyperionのようなシャープさはありませんが、GhostやNimbusに似たプレミアム感があります。実際のランナー向けに進化した一足です。
このシューズは、快適さを求める人に特におすすめです。
比較表
| モデル | クッション | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| Brooks Glycerin 22 | DNA Tunedフォーム（ヒール大型セル、フォアフット小型セル） | 柔らかな着地とレスポンシブな推進力、幅広いフィット、プレミアムな見た目 | 前作より重量増加（289g）、厚いタンが好みによる |
| Brooks Glycerin 21 | DNA LOFT v3 | 軽量（278g）、快適なクッション、幅広い足型対応 | レスポンスがやや劣る、スタイリングがシンプル |
| ASICS Gel-Nimbus | GELテクノロジー | 優れた衝撃吸収、耐久性高い | 重量がやや重く、価格変動しやすい（比較参考） |
この表から、Glycerin 22はクッションの進化が際立ちます。
まとめ
Brooks Glycerin 22は、前作の良さを継承しつつ、DNA Tunedフォームで走行性能を大幅に向上させた優れたデイリートレーナーです。快適なクッションとレスポンシブさが融合し、イージーランやロングランに最適。重量増加は気になりますが、実際のランではメリットが上回ります。
BrooksのGlycerinシリーズを試したことがあるランナーには、ぜひ22をおすすめします。幅広い足型にフィットし、日常のトレーニングを楽しくする一足です。あなたはどのモデルを選びますか？ コメントで共有をお待ちしています。
