はじめに
ASICS Gel-Trabuco 13は、オールマウンテントレイルランニングシューズとして設計されたモデルです。山岳地帯の長距離ランに適し、さまざまな地形で活躍します。クッション性が高く、長時間の走行を快適にサポートします。また、安定性も優れており、技術的なトレイルでも安心です。このレビューでは、シューズの特徴、フィット感、性能を詳しく解説し、他の人気モデルとの比較も行います。トレイルランナーの皆さんが、自分に合ったシューズを選ぶ参考になれば幸いです。特に、ウルトラマラソンやテクニカルな地形を好む方にオススメです。
シューズの概要
Gel-Trabuco 13は、トレイルランニングの多様なニーズに応えるシューズです。重量は27cm(USメンズ9)で約283gと軽量で、ヒールからトゥまでのドロップは8mm(ヒール34mm、トゥ26mm)。これにより、自然な走行フォームを促します。オールマウンテン向けに設計され、ウルトラディスタンスからテクニカルな地形まで対応可能です。クッションとレスポンシブのバランスが良く、長距離でも疲れにくいのが魅力です。
フィットと快適さ
サイズは真のサイズで、ミディアム幅を採用。トゥボックスに余裕があり、トゥスプレーが可能で、上り坂でのパワーを発揮します。ヒールロックは抜群で、特別なレースループを使わなくても安定します。かかとカウンターとタンがパッド入りで、履き心地が抜群。高いスタックハイトながらかさばらず、軽快に感じます。長距離ランで足を優しく包み込み、快適さを保ちます。一方で、側壁が高めで足をクレードルし、横方向の安定性を高めています。
素材とテクノロジー
アッパーはエンジニアードメッシュにデブリ耐性レイヤーを備え、砂や埃の侵入を防ぎます。通気性は平均的ですが、暑い気候でも問題なく使用可能。ミッドソールにはFF Blast+フォームを採用し、レスポンシブでバウンシーな感触を提供します。リアにゲルユニットを搭載し、ヒール着地時の衝撃を吸収。ロックプレートは足裏を保護しつつ、柔軟性があり、前方推進力を高めます。アウトソールはASICS Gripラバーで、4-5mmのラグを配置。シェブロン形状で上り下り両対応し、グリップ力が優れています。
性能レビュー
ミッドソールは堅めでレスポンシブ寄りですが、十分なクッション性があり、衝撃を吸収します。岩場やグラベル道で快適に走れます。ロックプレートはカーボンプレートのような硬さではなく、柔軟でテクニカル地形をコントロールしやすく、捻挫リスクを低減します。トラクションはドライコンディションで優秀で、ラグが地形に食い込みます。全体として、耐久性が高く、ウルトラマラソンに適したボムプルーフな設計です。安定性も良く、長いランで信頼できます。
他のモデルとの比較
Gel-Trabuco 13をBrooks Cascadia 17やSaucony Peregrine 15と比較します。これらはすべてオールマウンテントレイルシューズですが、クッション性や用途で違いがあります。
| モデル | クッション性 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ASICS Gel-Trabuco 13 | 中〜高(FF Blast+とゲル) | 長距離向きの快適さ、安定性、デブリ耐性 | 通気性が平均的 |
| Brooks Cascadia 17 | 中(重量約312g) | 耐久性高く、汎用性抜群 | やや重めでレスポンシブが控えめ |
| Saucony Peregrine 15 | 中(重量約275g) | 軽量で速いレスポンシブ、テクニカル向き | クッションがやや硬めで長距離に不向き |
Gel-Trabuco 13はクッション重視で50km以上のレースに適し、Peregrine 15はハーフマラソン向き。Cascadia 17はバランス型です。
まとめ
ASICS Gel-Trabuco 13は、オールマウンテントレイルで優れたバランスを発揮するシューズです。クッションと安定性の組み合わせが、長距離ランを容易にします。他モデル比でウルトラ向きの快適さが際立ちます。テクニカル地形を好むランナーにおすすめ。あなたのランニングスタイルに合わせて選んでください。





