はじめに
Brooks Ghostシリーズは、長年人気のデイリートレーナーとして多くのランナーに愛されています。今回レビューするのは最新モデル、Ghost 17です。このシューズはニュートラルサポートのランニングシューズで、前作Ghost 16からのアップデートが注目されています。主な変更点はドロップを12mmから10mmに下げ、フォアフットのクッションを強化したことで、よりバランスの取れたライドを実現。ミッドソールには窒素注入のDNA Loft V3を採用し、クッション性と反発性を両立させています。アウトソールもラバー配置を改善し、耐久性とトラクションが向上。フィットは中幅から狭めで、幅広い足型に対応するバリエーションがあります。このレビューでは、実際の走行感を中心に、初心者から中級者向けの日常ランニングに適した点を詳しく解説します。前作との違いを比較しながら、なぜGhost 17がより多くのランナーにフィットするのかを探ります。全体として、ゆったりしたペースのロングランやイージーランに最適な一足です。
基本スペック
Ghost 17の主なスペックは以下の通りです。ミッドソールは窒素注入のDNA Loft V3を採用し、柔らかいクッションと適度な反発を提供します。ヒールスタックは36mm、フォアフットは26mmで、ドロップは10mm。重量はメンズ27cm (US9) で約286gです。アウトソールはセグメント化されたクラッシュパッドとゾーンラバーを備え、柔軟性と耐久性を両立。全体として、日常のランニングに適したバランスの良い設計となっています。これにより、前作よりフォアフットの保護が強化され、さまざまなストライドに対応しやすくなりました。
フィットとサイズ
サイズ感はレングスが真っ当で、中幅から狭めのフィットです。中幅の足を持つ人には少しタイトに感じるかもしれませんが、サイズ変更は不要です。幅広の足の場合、ワイドバージョンを選ぶことをおすすめします。このモデルはナロー、スタンダード、ワイド、エクストラワイドの幅バリエーションが揃っているので、足型に合わせて選択可能。履き心地は改善されており、特にヒールカウンターが関節式で柔軟に。 Achilles腱への圧力を軽減し、簡単に履ける一方で、しっかりとしたヒールロックを実現します。これにより、全体のフィットが向上し、長時間のランニングでも快適さを保てます。
アッパーの快適性
アッパーはエンジニアードメッシュ素材で、快適さが大幅に向上しています。カラー周りとヒールカウンターはクッションが豊富で、足を優しく包み込みます。ヒールカウンターの関節式デザインが圧力を分散し、履きやすさを高めています。パッド入りのタングとカラーはセキュアなフィットを確保。ただし、タングがやや狭いため、足の甲への圧力が集中しやすい点は改善の余地あり。通気性は平均的で、寒いコンディションに強く、暑い環境でも対応可能ですが、極端な高温では足が熱くなりやすいです。全体として、初心者や中級者ランナーが日常的に楽しめる快適な上部構造です。
パフォーマンスとミッドソール
ミッドソールはGhost 17のハイライトで、DNA Loft V3の窒素注入により、クッションとバウンスのバランスが抜群。柔軟性が高く、圧縮後の反発が心地よいライドを提供します。ドロップを10mmに下げたことで、ヒールストライカーだけでなくフォアフットランナーにも適応しやすくなりました。前作よりフォアフットのクッションが増え、保護感が向上。ゆったりペースのランに最適で、長い距離のイージーランで真価を発揮します。ただし、テンポランやインターバルには向かず、スピード重視のトレーニングには他のシューズをおすすめ。耐久性が高く、日常のkm積み重ねにぴったりです。
アウトソールと耐久性
アウトソールはセグメント化されたクラッシュパッドとゾーンラバーで、柔軟な屈曲を実現。ラバーコンパウンドが露出フォームを超えて配置され、地面との接触を防ぎ、トラクションと耐久性を向上させています。前作よりカバレッジが増え、フォームの摩耗を最小限に。コンクリートやアスファルトで優れたグリップを発揮し、さまざまな路面に対応。全体の耐久性が高く、日常トレーナーとして長持ちします。この設計により、滑りやすい条件でも安定した走行が可能で、ランナーの信頼を獲得しています。
Ghost 17 vs Ghost 16 比較表
| モデル | クッション性 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| Ghost 17 | DNA Loft V3 (窒素注入)、フォアフット2mm増、ドロップ10mm | バランスの良いライド、改善されたフィット、耐久性向上、幅広いストライド対応 | 重量がやや重め（286g）、通気性平均、タング狭めで圧力集中の可能性 |
| Ghost 16 | DNA Loft V3、ドロップ12mm | 軽量（269g）、良好なクッション、ヒールストライカー向き | フォアフットクッション薄め、ドロップ高めで前足部保護不足 |
この表から、Ghost 17は前作の弱点を補い、より汎用性が高まったことがわかります。重量増はクッション強化の代償ですが、全体の快適さが上回っています。
Ghost 17は、前作Ghost 16からドロップ低下とフォアフット強化により、より多くのランナーに適したデイリートレーナーへと進化しました。快適なアッパーとバランスの取れたミッドソールが、日常のイージーランやロングランをサポート。スピードワークには不向きですが、耐久性と汎用性で優位です。アップグレードを考えているGhost 16ユーザーには特におすすめ。あなたのランニングスタイルに合えば、信頼できるパートナーになるでしょう。詳細な比較を参考に、ぜひ試着を。
