トレイルランニングシューズ HOKA Speedgoat 6 ファーストインプレッションと過去モデル比較

はじめに

HOKAの人気トレイルシューズ、Speedgoatシリーズの最新モデルであるSpeedgoat 6を初回レビューします。この記事では、Speedgoat 6の特徴や初ランでのパフォーマンスを詳しく解説し、過去のモデルとの比較も行います。トレイルランナーにとって参考になる情報をまとめました。

:man_running: シリーズの歴史と概要

HOKA Speedgoatシリーズは、トレイルランニングシューズとして長い歴史を持ちます。初代モデルは若干の不安定さがありましたが、Speedgoat 2では改善され、より楽しく走れるようになりました。ただし、耐久性に問題があり、特にアッパーの屈曲部で早期の劣化が見られました。

Speedgoat 3はシリーズの傑作で、数千kmのトレーニングとレースで活躍。たとえば、UTMBのような167km、標高差10,000mの過酷なレースでも耐え抜きました。Speedgoat 4ではフィット感に課題があり、中足部のロックダウンが難しかった点がデメリットです。Speedgoat 5は4からの改善が見られましたが、アッパーが伸びやすく、時間とともにきつく締める必要が出てきました。

最新のSpeedgoat 6は、これらのフィードバックを反映。主な変更点はアッパーのデザインで、織り込みテキスタイルを採用し、耐久性を向上させています。ヒールドロップは5mm、ビブラム・メガグリップのアウトソールに5mmの多方向ラグを備え、重量はUS9(27cm)で278gと軽量です。深いクッションを備えたトレイルシューズとして、300gを下回るのは魅力的です。

:running_shoe: フィットとサイズ感

Speedgoat 6のサイズは小さめに作られています。UK9.5(約US10)がきつすぎたため、UK10(約US11)に交換しましたが、これでトゥボックスに適切なスペースが確保できました。幅は平均から狭めなので、幅広の足型の方はワイドオプションをおすすめします。

初回の室内試着では、中足部のロックダウンが良く、きつく締めなくても安定します。過去のSpeedgoat 5ではアッパーが伸びて調整が必要でしたが、6では改善が見られます。トレイルでの初ラン(約13km)でも、ヒールがずれず快適でした。

  • サイズアドバイス: 通常サイズよりハーフサイズアップを検討。
  • 幅: 平均~狭め、ワイド版あり。

:shield: アッパーのデザインと耐久性

Speedgoat 6のアッパーは新しい織り込みテキスタイルで、耐久性が高く感じられます。通気性も良好で、長時間のランでも快適です。ガセットタンはSpeedgoat 5より長く、パッドを厚くしたことで、足の甲への圧迫が軽減。レースを締めても痛みが出にくくなりました。

ヒール部分にはループを追加し、構造的なヒールクレードルで安定感を確保。トゥキャップはラバーで強化され、トレイルでの保護が向上しています。全体として、Speedgoat 5の短いタンや薄いパッドの問題を解決した点がポジティブです。

初ランでは、アッパーが息苦しくなく、足をしっかりホールド。耐久性については、数千km走ったSpeedgoat 3のように長持ちするかを今後検証します。

:national_park: アウトソールとグリップ性能

アウトソールはSpeedgoat 5とほぼ同じで、ビブラム・メガグリップラバーに5mmの多方向ラグを採用。ヒール部のレイアウトに微調整が入っています。乾燥したトレイルや岩場では優れたグリップを発揮し、濡れた岩でも滑りにくいのが強みです。

ただし、泥地ではラグが泥を詰まらせやすく、トラクションが低下する傾向があります。英国のような泥だらけの冬トレイルには不向きかも知れません。初ランでは乾燥トレイルで問題なく、保護性と効率的なロッカー形状が疲れた脚を助けました。

  • 強み: 岩場や乾燥地での粘着力。
  • 弱み: 泥のクリアリングが遅い。

:sponge: ミッドソールとクッション性能

ミッドソールは深いクッションが特徴ですが、Speedgoat 6では初回からやや硬めに感じました。Speedgoat 5のようなポップ感やバウンスが少なく、スタiffさが目立ちます。広いプラットフォームのため柔軟性は低く、屈曲しにくいです。

約13kmのランで、岩場での保護は良好でしたが、コンパクトなトレイルでは跳ね返りが物足りない印象。ベッドイン(慣らし)で柔らかくなる可能性があります。全体として、安定性を重視した変更ですが、クッションのファンには調整が必要かも知れません。

:bar_chart: モデル比較テーブル

モデル クッション メリット デメリット
Speedgoat 3 深い、ポップあり 耐久性が高く、数千km耐える。フィット良好でレース向き。 初期モデルに比べ安定性向上が必要だった。
Speedgoat 4 標準的 友人には好評。トレイル保護良好。 足型次第で中足部ロックダウン難。フィットが合わず断念する人も。
Speedgoat 5 深いが伸びやすい 4よりフィット改善。アッパーが息苦しくない。 アッパー伸びでレース調整必要。タンが短く薄い。
Speedgoat 6 深いが硬め アッパー耐久性向上、タンパッド強化で快適。グリップ優秀。重量278g (US9)。 初回硬くポップ不足。泥地でトラクション低下。サイズ小さめ。

このテーブルはビデオのレビューに基づき、クッションの主観的評価と主な pros/cons をまとめました。重量は公式データ参照。

:end_arrow: 結論とおすすめ

HOKA Speedgoat 6は、シリーズの強みを活かしつつ、アッパーの改善でより快適になりました。初ランの印象は上々ですが、ミッドソールの硬さが気になる点です。50km以上走っての詳細レビューが楽しみです。

トレイルランナーにおすすめ。特に岩場や乾燥トレイル向きですが、泥地多用の方は他のモデルを検討を。あなたの足型に合ったサイズを選べば、長く愛用できるはずです。どのモデルがお気に入りですか? コメントでシェアしてください!