メレル MTL Long Sky 2 Matryx 徹底レビュー:トレイルシューズの新定番?

はじめに

このレビューでは、メレルの新作トレイルランニングシューズ「MTL Long Sky 2 Matryx」を初テストし、その特徴やパフォーマンスを詳しく解説します。Matryxアッパーを採用したこのモデルは、軽量性と耐久性を兼ね備え、テクニカルな地形で速く走るのに適しています。他のメレルモデル(Agility Peak 5、MTL Skyfire 2)と比較しながら、トレイルランナーにおすすめのポイントをまとめました。

:national_park: シューズの概要

MTL Long Sky 2 Matryxは、メレルのエリートアスリートのインプットを基に設計されたトレイルシューズです。テクニカルな地形での高速ランニングを想定し、軽量で耐久性が高いのが特徴です。

  • アッパー: Matryx素材を使用した軽量で通気性、耐摩耗性に優れたファブリック。オーバーレイとアンダーレイで構造を強化し、足のサポートを向上させています。
  • ミッドソール: FloatProフォームのデュアルコンパウンド。ヒール部分がやや柔らかく、フォアフットはしっかりとした感触。スタックハイトはヒール23.5mm、フォアフット19.5mmで、4mmドロップ。
  • アウトソール: 5mm深さのラグデザインで、Vibram Megagripラバーを採用。フォアフットの前向きシェブロンとヒールの後向きシェブロンが、さまざまな地形で優れたトラクションを発揮します。
  • 重量: 241g(27cm、US9サイズ)。
  • その他の特徴: 薄型のガセットタン、構造的なヒールカップ、伸縮バンド付きのレーシングシステムでレースを固定可能。

このシューズは、軽量ながら保護性も備え、幅広いトレイルコンディションに対応します。


:running_shoe: フィット感と快適性

フィット感は非常に良好で、ミッドフットをしっかりホールドするハグのような感覚です。トゥボックスはAgility Peak 5よりやや広く、Skyfire 2より大幅に広いため、足の広がりに余裕があります。サイズは標準的で、長さはAgility Peak 5と似ています。

  • 薄いガセットタンですが、レースを締めても足の甲に不快感はありません。レース自体にテクスチャがあり、締め付けが持続します。
  • アンクルカラーとヒールカップの padding は控えめですが、構造がしっかりしているため、短距離では快適。長距離ではもう少し padding が欲しいかも。
  • 全体として、ストリップバックデザインながら、予想以上の快適性を提供します。

初回のランで、室内でのフィット感がトレイルでも持続し、10マイル(約16km)後も安定していました。


:man_running: パフォーマンスとテスト結果

テストは北部の崖や森、泥だらけのトレイルで行いました。晴天から雨模様まで、さまざまな条件下で約16kmを走行。結果は予想を上回るものでした。

  • クッション性と保護: 低スタックながら、FloatProフォームが良好な快適性を確保。コンパクトなトレイルや岩場、ルートのある森でも、足裏の保護が十分。Skyfire 2のように衝撃が強く伝わらず、快適に走れました。
  • トラクション: 5mmラグとVibram Megagripが泥地や急坂で抜群のグリップを発揮。深い泥セクションでもスリップせず、多様な地形で安定。
  • レスポンス: 軽量で機敏な動きが可能。急な登りや下りで柔軟性が高く、筋肉の疲労を軽減するテクニック(ステップとフラットトレイルの切り替え)とも相性良し。
  • 耐久性: Matryxアッパーがテクニカル地形に耐え、泥汚れ後も機能維持。長距離(例: 80km程度)でも対応可能と予想されます。

全体的に、軽快さと保護のバランスが優れており、テクニカルトレイルに最適です。


:balance_scale: 他のモデルとの比較

MTL Long Sky 2 Matryxは、Agility Peak 5とMTL Skyfire 2の中間に位置します。Agility Peak 5はより快適でクッション豊富、Skyfire 2は極めて軽量ですが保護が薄い。一方、このモデルは軽さと保護の両立が魅力です。

  • Agility Peak 5: よりクッションが多く、快適志向。重量289g(27cm、US9サイズ)。フィットは似ていますが、トゥボックスが狭め。
  • MTL Skyfire 2: ストリップバックで軽量(200g、27cm、US9サイズ)ですが、クッションと保護が不足。岩場で不快感が出やすい。
  • MTL Long Sky 2 Matryx: 軽量ながら保護を強化。機敏でレスポンシブ、Agility Peak 5より軽快。

これにより、速さと快適さを求めるランナーに適しています。


:bar_chart: 比較テーブル

モデル クッション性 メリット デメリット
MTL Long Sky 2 Matryx 中程度(デュアルコンパウンド) 軽量で耐久性高く、テクニカル地形で優れたトラクション。フィットが安定。 アンクル padding が控えめで、長距離で追加の快適さが欲しいかも。
Agility Peak 5 高め 快適性が高く、多様なトレイルに適応。保護性良好。 やや重く、機敏さに欠ける。
MTL Skyfire 2 低め 極めて軽量で速い動きが可能。 クッションと保護が薄く、岩場で不快。

このテーブルから、自分のランニングスタイルに合ったモデルを選べます。


:end_arrow: まとめとおすすめ

MTL Long Sky 2 Matryxは、軽量トレイルシューズとして驚くべきパフォーマンスを発揮しました。MatryxアッパーとVibramアウトソールの組み合わせが、テクニカルな地形で信頼性を高めています。Agility Peak 5のファンなら、より機敏な代替としておすすめ。長距離テストも予定しており、80kmクラスまで耐えうるポテンシャルを感じます。

トレイルランニングを本格的に楽しむなら、このシューズを試してみてはいかがでしょうか? あなたのフィードバックをお待ちしています!