ASICS Fuji Speed 2 初ランレビュー:カーボントレイルシューズの魅力

はじめに

このレビューでは、ASICSのFuji Speed 2をトレイルランニング向けのカーボンプレート入りシューズとして初走行でテストし、その第一印象をまとめます。主に特徴、フィット感、性能を焦点に、Nike Ultraflyとの比較も交えながら、トレイルランナーにおすすめのポイントを探ります。山岳地帯での実走に基づいた感想をお届けします。


:snow_capped_mountain: シューズ概要

ASICS Fuji Speed 2は、速さを追求したカーボンプレート入りトレイルシューズです。重量は27cm(US9)で約242gと軽量で、ヒールドロップは5mmです。 アッパーには軽量の織物素材を使用し、耐久性と通気性を両立。ルーツや岩に対する保護を考慮しつつ、快適さを保っています。

非対称のレーシングシステムとガセットタングがミッドフットをしっかり固定。タングのクッションは薄めですが、アンクルカラーに適度なパッドが入り、ヒール部分にストレッチ性があります。レースにはノッチが施され、ロックダウンを強化。レースガレージでレースを収納可能で、トレイルでの引っかかりを防ぎます。トゥボックス周りにプリントオーバーレイで耐久性をプラスしていますが、トゥバンパーはなく、柔らかい仕上がりです。ヒールにプルタブで着脱しやすくなっています。

ミッドソールはフルFF Blast Plusフォームで、快適さとエネルギーリターンを提供。カーボンプレートを内蔵し、推進力を高めます。アウトソールはASICS Gripで、粘着力が高く、岩場や濡れた地形でグリップを発揮。ラグ深さは約4mmで、様々な地形に対応します。


:running_shoe: フィット感とサイズ

初めに履いた瞬間、サイズがやや長めに感じました。通常のサイズ(UK9.5)を選びましたが、足先に余裕があり、ミッドフットが深い設計のため、レースをきつく締めてロックダウンする必要があります。特に低アーチの足の場合、締め付けを調整してフィットを確保。締めるとアッパーが少し寄る可能性がありますが、問題なく走れました。

ヒールホールドは優秀で、ずれや摩擦なし。全体的にボリュームのあるミッドフットを持つランナーに向いています。暑い条件下でも通気性が良く、足が涼しく保たれました。


:man_running: 走行性能と第一印象

今回のランは約10kmの平坦コースを中心に、トレイルとターマックをミックス。気温33度の暑さの中でしたが、FF Blast Plusミッドソールがスナッピーなレスポンスを発揮し、エネルギーリターンが高く感じました。カーボンプレートのおかげで推進力が加わり、ターマック区間ではロードシューズのような快適さ。

新品のため最初は硬めですが、数kmで馴染み、足トラブルなし。トレイルではグリップが安定し、緩いグラベルでもトラクション良好。トラックで数周走ってみましたが、レスポンシブで速さを引き出せました。通気性の高いメッシュが川風を通し、足をクールに保ちます。

全体として、軽量で機敏な走り心地。急な登りや下りを含む15kmの山岳レース(標高差1300m)でさらにテスト予定です。


:counterclockwise_arrows_button: Nike Ultraflyとの比較

ASICS Fuji Speed 2をNike Ultraflyと比較すると、Fuji Speed 2の方が軽量でレスポンシブ。Nike Ultraflyは硬く重い印象で、日常トレイルシューズのようなフィーリング。一方、Fuji Speed 2はパフォーマンス志向で、推進力と快適さが優位。ミッドソールが柔らかくエネルギーを返す点で、Fuji Speed 2がトレイルでの速さをより引き出します。

Nike Ultraflyの重量は27cm(US9)で約284g、ドロップ8.5mmとやや高めです。 硬めのミッドソールが長距離で疲労を招きやすいのに対し、Fuji Speed 2は軽快で機敏です。


:bar_chart: 比較テーブル

モデル クッション性 メリット デメリット
ASICS Fuji Speed 2 FF Blast Plus(柔らかくエネルギーリターン高) 軽量・レスポンシブ・通気性良好・グリップ優秀・推進力強い トゥ保護が柔らかめ・ミッドフット深い足向け・新品時硬め
Nike Ultrafly ZoomX(硬めで安定) 耐久性あり・トレイル対応 重い・硬すぎる・日常シューズ風・レスポンス不足

:chequered_flag: 結論

ASICS Fuji Speed 2は、初ランで軽量さとレスポンシブさを証明した優秀なカーボンプレートトレイルシューズです。トレイルの速いペースやミックス地形に適し、Nike Ultraflyよりパフォーマンスが高い印象。ミッドフットにボリュームのあるランナーにおすすめで、息通しとグリップが暑い山岳ランをサポートします。さらなる距離を走って深掘りしますが、速さを求める方にぴったり。あなたはどのシューズでトレイルを攻めますか?