ナイキ ZoomX Zegama Trail 2 レビュー:安定性と反発力が向上したトレイルシューズ

はじめに

トレイルランニング愛好家の皆さん、こんにちは。この記事では、ナイキの最新トレイルシューズ「ZoomX Zegama Trail 2」を徹底レビューします。前モデルからの進化を中心に、特徴やパフォーマンスを比較しながら、トレイルランニングに適したシューズを探している方へ役立つ情報をまとめました。初回のランインプレッションを基に、実際のフィーリングをお伝えします。

:running_shoe: モデル概要

ナイキのZoomX Zegama Trail 2は、トレイルランニング向けに設計されたシューズです。スタックハイトはヒール36mm、フォアフット32mmで、ドロップは4mm。27cm(US9)サイズの重量は約303gと、クッション性を考慮したバランスの取れた重さです。

アッパーは二重構造のエンジニアドメッシュを採用し、通気性を高めるための多数の穴が施されています。パッド入りガセットタンで足の甲を快適に固定し、ミッドフット周りのロックダウンが優れています。また、内蔵型のアンクルゲイターが砂や小石の侵入を防ぎます。一方で、レーシングアイレット周りの素材がやや硬めで、ヒールとタンに大きなプルタブが付いています。これにより、見た目が少し賑やかですが、機能性を重視したデザインです。

ミッドソールには、ナイキのZoomXフォームを堅めのフォームに沈み込ませた構造を採用。これにより、柔らかいクッション性と安定性を両立しています。ガイドレールのような側面のサポートが、横方向の安定を強化します。

アウトソールはVibram MegaGripラバーを使用し、4mmのラグを備えています。前足部に前向き、後足部に後向きのシェブロンパターンで、さまざまな地形でのグリップを向上させています。

:man_running: フィットと快適性

このシューズのフィットは、真のサイズ感で、27cm(US9)がぴったり合います。トゥボックスの幅は平均的で、狭すぎず広すぎず。ミッドフットとヒールのホールドがしっかりしており、滑りや動きがありません。初回の12.2kmランで、擦れや不快感は一切なく、足に馴染む感覚でした。

アッパーの快適性は高く、コンパクトなトレイルや道路区間でもクッションが効きます。ただし、気温が高い環境では少し暖かくなりやすい可能性があります。通気穴が多いため、基本的な通気性は確保されていますが、暑いレースでは注意が必要です。また、トゥバンパーがないため、岩場でのつま先保護が弱い点は考慮してください。

全体として、ランナーにとって、日常のトレイルランからロングディスタンスまで対応しやすいフィット感です。

:shield: アウトソールとグリップ

アウトソールのVibram MegaGripは、ナイキのトレイルシューズで信頼できる素材です。4mmラグの深さとパターンが、乾燥したトレイルや岩場で優れたトラクションを発揮します。初回のランでは、硬い地面や道路で安定したグリップを感じました。

前モデルや他のモデルと比べ、浅いラグの欠点が解消されており、濡れた岩場でも信頼性が高いはずです。ただし、極端に泥深いコンディションでは苦戦する可能性があります。さまざまな地形をカバーする汎用性が高く、テクニカルなトレイルでも安心です。

:balance_scale: ミッドソールとパフォーマンス

ミッドソールのZoomXフォームは、PEBAベースで高い反発性とクッションを提供します。堅めのフォームに沈み込ませることで、柔らかさによる不安定さを抑え、横方向の安定を向上。ガイドレールが足を包み込み、テクニカルなトレイルでの転倒リスクを減らします。

初回のラン(約3.2km時点で感想)では、前モデルよりバウンシーでエネルギーリターンが良いと感じました。硬いトレイルや道路で特に快適で、スタックハイトが増えたにもかかわらず、低ドロップらしい接地感があります。ただし、ヒール部分が目立つため、実際のドロップは8〜10mmのように感じる場合があります。

疲労した脚でもサポートが効き、12.2kmのランを問題なくこなせました。安定性向上により、山岳地帯での使用に適しています。

:vs_button: 前モデルとの比較

Zegama Trail 2は、前モデル(Zegama Trail)とUltraflyを参考に進化しています。以下に主な比較を表でまとめました。

モデル クッション メリット デメリット
Zegama Trail 2 ZoomXを堅めフォームに沈み込み、36/32mmスタック 安定性が高く、バウンシー。Vibram MegaGripでグリップ向上。快適なフィット。 やや重め(303g)。トゥバンパーなしで岩場保護弱い。暖かくなりやすい。
Zegama Trail(前モデル) ZoomXベース、標準スタック 快適なクッションとフィット。軽量(298g)。 テクニカルトレイルで不安定。グリップがやや劣る。
Ultrafly ZoomXにカーボンプレート、38/30mmスタック 反発性が高い。軽量(286g)。 重心バランス悪く、硬すぎる。浅いラグでグリップ不足。全体的に矛盾多し。

この比較から、Zegama Trail 2は前モデルの弱点を改善し、安定性とグリップを強化。Ultraflyのようなレース志向ではなく、汎用トレイルシューズとして優位です。

:memo: まとめ

ナイキ ZoomX Zegama Trail 2は、安定性と反発力を向上させた信頼できるトレイルシューズです。前モデルよりバウンシーで、テクニカルな地形に適し、日常のランからロングトレイルまでおすすめ。重量を抑えたい方は前モデルを、安定性を重視するなら本モデルを選んでください。あなたはどのシューズでトレイルを駆け抜けますか? さらに距離を積んでの詳細レビューをお楽しみに。