New Balance Fresh Foam X Balos 徹底レビュー:クッション重視のランニングシューズ比較

はじめに

この記事では、New BalanceのFresh Foam X Balosをメインに、日常ランニング向けのクッション性が高いシューズをレビュー・比較します。ウルトラロッカー形状とプラッシュなフォームが特徴で、簡単なランや回復日向けに最適です。ラボテストと実際のランニング体験に基づき、詳細をお伝えします。


:man_running: モデル概要

New Balance Fresh Foam X Balosは、プラッシュなクッションとユニークなロッカー形状を備えたデイリートレーナーです。ミッドソールにはFresh Foam Xを採用し、20%のPEBAをブレンドすることでエネルギーリターンを少し向上させています。ただし、フルPEBAではないため、跳ね返りは控えめです。

主な特徴:

  • クッション性: ヒールで37.8mm、フォアフットで31.9mmのスタックハイト。クラウドのような柔らかさ(デュロメーター11.6 HA)で、ジョイントへの衝撃を軽減。
  • ドロップ: 5.9mm。ミッドフットストライカー向き。
  • 重量: 27cm (US9)サイズで247g。クッション豊富なのに軽量。
  • アウトソール: 最小限のラバー配置とラバー加工EVAで、軽さと柔らかい着地を実現。一方で、耐久性に注意が必要。

このシューズは、長距離ランや回復日に向いており、Nike Invincibleのファンに似た体験を提供します。一方で、高速インターバルには不向きです。


:straight_ruler: サイズとフィット

Balosのフィットは、真のサイズ通りで、標準幅(D幅)です。トゥボックスは平均的な幅(最大部95.3mm、大つま先部72.8mm)ですが、縦方向のボリュームが低め(高さ24.5mm)なので、高ボリュームの足には注意を。

  • 幅のオプション: 一部の市場でワイドサイズあり。トゥスプレーを求めるランナーにはおすすめ。
  • 上部構造: 通気性の高いニット素材で、湿気を逃がしやすく(通気性4/5)。顕微鏡で確認したところ、糸の太さを変えて耐久性と通気を両立。
  • タングとレース: フルガセットタングでフィット感良好。パディングは2.5mmと薄めですが、インステップに快適にフィット。

低ボリュームのトゥボックスが気になる場合、インソールを薄いものに交換すると調整可能です。全体として、中立的アーチサポートで、ニュートラルランナー向きです。


:shield: クッションとパフォーマンス

Balosの最大の魅力は、衝撃吸収とクッションです。ラボテストでヒール衝撃吸収158 SA、フォアフット129 SAとトップクラス。重いランナーやジョイント保護を重視する人にぴったりです。

  • エネルギーリターン: 55.1%と平均以下。PEBAブレンドですが、フルPEBAシューズほど跳ね返らない。
  • ロッカー形状: 急なカーブで前方推進感が強い。エアロビックペースや長距離kmに適し、ミッドフットストライカーに最適。
  • 柔軟性: 縦方向の柔軟性が高く(12.7N)、簡単なランやウォーキングにも対応。ただし、ねじり剛性は4/5と硬めで安定感を確保。
  • トラクション: フォアフット摩擦係数0.48。ドライ/ウェットコンクリートで良好だが、露出フォームが多いため滑りやすい地形は避けましょう。

冷たい環境でもミッドソール柔らかさが24%しか硬くならず、冬ランにも強いです。全体の乗り心地は、プラッシュで楽しいですが、エネルギー重視なら他のモデルを検討を。


:flexed_biceps: 安定性と耐久性

プラッシュフォームを安定させるため、New Balanceは工夫を凝らしています。ラテラル安定テストでは中立的で、ワイルドに不安定ではないものの、ニュートラルランナー向けです。

  • 安定要素: ねじり剛性4/5、ヒールカウンター剛性4/5。フォアフット幅117.6mm、ヒール幅99.7mmで広いプラットフォーム。
  • 耐久性: トゥボックス1/5と弱め(薄い素材のため)。ヒールパディング4/5、アウトソールラバー部0.5mm摩耗と良好だが、ラバー加工EVA部は6mm以上摩耗しやすい。
  • アウトソール厚さ: 4.5mm。ハイウェアエリアにラバー配置で、標準的な耐久性。
  • リフレクティブ: 360度反射素材で、低光量ランに安全。

耐久性が気になるランナーは、メディアル側を早く消耗する人は代替を。インソールは4.7mmで取り外し可能、オーソティック対応です。


:counterclockwise_arrows_button: 比較レビュー

BalosをNew Balance Fresh Foam X 1080 v14、Topo Atmos、ASICS Novablast 5と比較します。これらはすべてデイリーランニング向けで、ニュートラルアーチサポートです。

モデル クッション性 メリット デメリット
New Balance Fresh Foam X Balos ソフト(11.6 HA)、ヒール37.8mm、フォアフット31.9mm プラッシュクッション、軽量(247g)、ロッカー形状で推進力、ミッドフット向き、通気性良好 エネルギーリターン低め(55.1%)、トゥボックス低ボリューム、耐久性に懸念(露出フォーム)
New Balance Fresh Foam X 1080 v14 バランス(ミッドソール柔らかさ平均)、ヒール37.0mm、フォアフット32.8mm 安定したクッション、ワイドフィット、耐久性良好 重め(285g)、ロッカーなしで推進力控えめ
Topo Atmos ソフト、ヒール37.8mm、フォアフット32.5mm ワイドトゥボックス、軽量(275g)、柔軟性高め エネルギーリターン平均、冷間変化大
ASICS Novablast 5 ソフト、ヒール40.9mm、フォアフット33.5mm 優れたクッション、軽量(254g)、ロッカー形状でバウンス トゥボックス耐久性低め、安定性中程度

Balosは軽さとロッカーで差別化されますが、1080 v14は安定重視、Novablast 5はバウンス重視です。あなたのランニングスタイルに合わせて選びましょう。


:end_arrow: 結論

New Balance Fresh Foam X Balosは、プラッシュなクッションとロッカー形状で、簡単なkmランや長距離に最適なシューズです。軽量で快適ですが、エネルギーリターンや耐久性が控えめなので、ミッドフットストライカーや回復日用としておすすめ。代替として、ASICS Novablast 5はよりバウンシー、Topo Atmosはワイドフィットが魅力です。あなたに合った一足で、ランニングを楽しんでください!


参考資料