Brooks Glycerin Max徹底レビュー:究極のクッションランニングシューズ比較

はじめに

このレビューでは、BrooksのGlycerin Maxをメインに、超クッションランニングシューズとしての特徴と性能を詳しく比較します。Brooksが満を持して投入したマキシマリストモデルで、DNA Tunedミッドソールによる雲のような快適さが魅力です。他の人気モデルとの違いを検証し、ランナーの皆さんに最適な選択をお手伝いします。

:man_running: モデル概要

Brooks Glycerin Maxは、従来のGlycerinシリーズのファンから要望の多かった最大級のクッションを備えたランニングシューズです。ミッドソールには革新的なDNA Tunedフォームを採用し、2つの密度をシームレスに融合させた構造で、接着剤を使わず環境に優しい設計を実現しています。

  • ミッドソールの特徴: 黄色い部分は密度が高く反応性に優れ、白色部分は開放的なセル構造で衝撃吸収を強化。ヒールスタックは42.3mm、フォアフットは35.7mmで、ドロップは6.6mm。ロッカー形状がスムーズなトランジションを促します。
  • アッパー: 通気性の高いエンジニアードメッシュで、3層構造が快適さと耐久性を両立。トゥボックスの幅は94.5mm(最も広い部分)、74.3mm(親指部分)、高さ28.8mmとゆとりがあり、ストレッチ性も抜群です。
  • アウトソール: 柔らかいラバー(69.0 HC)でグリップを確保しつつ、露出フォームが多い軽量化設計。重量は27cm(US9)で約298gです。
  • 用途: デイリーランニングや回復ランに最適。ウォーキングシューズとしても活用可能で、プレミアム素材が日常使いを快適にします。

このシューズは、Brooksの伝統的なステップインフィールを保ちつつ、マキシマリストカテゴリーに進出した意欲作です。一方で、重量がやや重めなので、スピード重視のランナーは注意が必要です。

:shield: クッションと性能

Glycerin Maxの最大の魅力は、衝撃吸収力の高さです。ラボテストではヒールで148 SA、フォアフットで138 SAを記録し、筋肉や関節を保護するクラウドライクな乗り心地を提供します。これにより、長距離ランでの疲労軽減が期待できます。

  • エネルギーリターン: 52.0%と低めで、スピードランよりイージーペース向き。バウンスを求めるなら他のモデルを検討しましょう。
  • ミッドソールの柔らかさ: 両部分とも19.9 HAとソフトで、寒冷時でも17%の変化しかなく、安定したパフォーマンスを発揮します。
  • 柔軟性: 18.3Nのスティフネスで、厚いスタックながら歩きやすさも確保。トーショナルリジッドは4/5、ヒールカウンターは3/5とバランスが良いです。
  • 安定性: フォアフット幅118.8mm、ヒール幅90.8mmで、サイドウォールのような工夫により意外に安定。ミッドフットストライカーやニュートラルランナーに適します。

走行テストでは、ゆったりとしたペースでkmを重ねるのにぴったり。ロッカー形状が自然な推進力を生み、毎日のトレーニングを楽しくします。

:running_shoe: フィットと快適さ

フィット感はtrue to sizeで、幅はミディアム。ゆったりとしたトゥボックスが足の動きを制限せず、息苦しさを感じません。アッパーの通気性は5/5で、煙テストでも優れたベンチレーションを確認。夏のランでも快適です。

  • パディング: タンは14.0mmの厚みでクッション豊富ですが、ガセットなしのため若干のずれが発生する可能性あり。ヒールパッドは厚く、耐久性も4/5。
  • インソール: 6.0mmの取り外し可能で、追加のクッションを提供。オーソティック対応です。
  • 耐寒性: ミッドソールの変化が少なく、冬場も柔らかさを維持。
  • リフレクティブ要素: ありで、夜間ランの安全性を高めます。

全体として、グローブのようなフィットがプレミアム感を演出。長時間の着用でもストレスフリーで、日常シューズとしてもおすすめです。

:bar_chart: 比較テーブル

以下は、Glycerin Maxと類似のマキシマリストシューズの比較表です。クッションはミッドソールの柔らかさ(HA値)とスタック高を基に評価。重量はすべて27cm(US9)の公式データを使用。

モデル クッション メリット デメリット
Brooks Glycerin Max ソフト (19.9 HA), ヒール42.3mm 衝撃吸収抜群、息苦しくないアッパー、安定性が高い 重量が重め (298g)、エネルギーリターンが低い、ラバー覆盖が少ない
ASICS Superblast 2 バランス (ソフト寄り), ヒール42.8mm 軽量 (250g)、エネルギーリターン良好、多用途 トゥボックスがやや狭め、耐久性が平均
Brooks Ghost Max 2 ソフト (19.9 HA似), ヒール39.0mm コストパフォーマンス高、柔軟性あり、日常使いしやすい スタックがやや低め、スピード向きでない
Hoka Skyflow ソフト, ヒール39.3mm 軽量 (283g)、安定性J-Frame搭載、グリップ良好 ドロップが低め (5mm)、耐久性が平均

この表から、Glycerin Maxはクッション重視のランナーに最適。一方で、軽さを求めるならSuperblast 2が優位です。

:balance_scale: 安定性と耐久性

安定性では、スタックの高さにもかかわらずサイドの強化で4/5の評価。ヒールストライカーでも安心ですが、過度なプロネーションには不向きです。

耐久性はトゥボックス3/5、ヒールパッド4/5、アウトソール1.2mmの摩耗で平均。ラバー厚3.1mmがフォローしますが、長寿命を求めるならPuma MagMax Nitroのようなモデルを検討を。

マイクロスコープ分析では、フォームのセル構造が耐久性を支えています。全体的に、日常トレーニングで数百km持つ信頼性があります。

:end_arrow: 結論

Brooks Glycerin Maxは、最大クッションを求めるランナーにとって待望のモデルです。DNA Tunedの革新性とプレミアムフィットが、回復ランやマラソン準備をサポートします。ただし、重量とバウンスの少なさがネックになるかも。Brooksファンや快適重視の方に特におすすめ。あなたはどのシューズで次のランを楽しむでしょうか? コメントでシェアしてください!


参考資料