今年最も話題のランニングシューズ、ASICS Megablastの第一印象を紹介します。このシューズは、マックスクッションのスーパートレーナーカテゴリーに位置づけられ、軽量さとレスポンシブな乗り心地が特徴です。実際のランニング体験に基づき、特徴や比較を詳しく解説します。
モデル概要
ASICS Megablastは、ニュートラルロードランニングシューズです。マックスクッションタイプのスーパートレーナーとして設計されており、日常のトレーニングからペース走まで対応します。
- 重量: 27cm (US9) で223gと、スタックの高さを考慮すると驚くほど軽量。
- スタックハイト: ヒール46mm、フォアフット38mm、ドロップ8mm。
- 主な用途: ジョギングから速いペースのランまで汎用性が高い。
このシューズは、プレートなしながら非常に硬く、効率的な推進力を提供します。
アッパーの特徴
アッパーにはエンジニアードメッシュを使用しており、細かいメッシュで通気性が抜群です。ヒールカウンターはしっかりとした作りで、後部のプルタブも便利。ヒールカラーのパッドは軽量シューズとは思えないほどプラッシュで快適です。
- タン: 薄く、SonicblastやMagic Speed 4と同様のデザイン。2つの小さなパッド付き。
- レーシングシステム: 標準のアイレットで、レースシリーズと同じノッチ付きシューレースを使用。ほどけにくく、中足部のロックダウンが良好。ヒールスリップなし。
- フィット: 長さは少し長めだが、真サイズ推奨。幅は標準的だが、トゥボックスのボリュームが低めのため、狭く感じる可能性あり。ただし、刺激はなし。
- ビルドクオリティ: ASICSらしい優れた仕上がりで、ステップインの快適さも良好。
シンプルなデザインながら、快適さを犠牲にしていません。
アウトソールの耐久性とグリップ
アウトソールにはプレミアムなASICSグリップを採用。セグメントデザインで、Blastシリーズ共通のパターンです。高摩耗エリアにラバーを配置し、残りは露出フォーム。
- デザイン: 後部にホースシュー形状、前足部にポッド。中央にチャネルを設け、バウンスを追加。
- 耐久性: ASICSグリップのため、優れた耐久性と全条件下でのグリップが期待されます。
初期段階では耐久性を判断しにくいですが、信頼性の高い素材です。
ミッドソールとライドの感触
ミッドソールは新素材FF Turbo Squaredの巨大なスラブ一枚。プレートなしですが、Sonicblast(プレートあり)より硬く感じます。ジオメトリーは早期の穏やかなロッカー形状で、スラップ感を除去し、脚の回転をスムーズに。
- ライドの特徴: スナッピー、レスポンシブ、エネルギッシュ、スプリング。沈み込みは少なく、リバウンドが素早い。予想より硬めだが、Sonicblastほど硬くなく、楽しめるレベル。
- ペースによる変化: ジョギング時はポップとバウンスがあるが、興奮は控えめ。ペースを上げると真価を発揮し、効率的でエネルギーを無駄にしない。
- 比較的な感触: ジョギング時はMizuno Wave Sky 9に似る。速いペースではAdidas Evo SLのLight Strike Proを思わせる密なフィール。軽量で機敏、安定性も高い。
大きなスタックながら、足元が軽快です。
比較テーブル
| モデル | クッション | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ASICS Megablast | FF Turbo Squared (硬めでレスポンシブ) | 超軽量、機敏、安定性高く汎用性抜群。ペースアップでエネルギーリターン大 | ソフトさが少なく、ジョギング時興奮薄。トゥボックスボリューム低め |
| ASICS Sonicblast | プレート入りフォーム (硬め) | レスポンシブだがMegablastより硬い | 硬すぎて楽しみにくい |
| ASICS Superblast 2 | 類似フォーム (ソフト寄り) | バウンシーでエネルギーリターン高 | Megablastより重く、レース向きでない |
| Adidas Evo SL | Light Strike Pro (密でスナッピー) | 軽量でクリーンなレスポンス | ソフトさが少なく、重量ランナー向きでない |
| Mizuno Wave Sky 9 | ウェーブフォーム (ソフト) | ジョギング時快適 | 速いペースでMegablastほどスナッピーではない |
これらの比較から、MegablastはSuperblast 2のレースバージョン的な位置づけです。
まとめとおすすめ
ASICS Megablastは、ハイプに値する軽量でレスポンシブなシューズですが、軽量ランナーや高ケイデンス走者には硬めに感じるかも。重量ランナーや速いペースで真価を発揮します。ハーフマラソンやマラソン、5kmまで対応可能で、汎用性が魅力です。もっとテストが必要ですが、初回インプレッションでは良い選択肢。あなたに合うか、試着をおすすめします。
参考資料






