ASICS Sonicblast ファーストインプレッション:硬めライドの新定番?

ASICS Sonicblastは、Nova Blastのプラットフォームを基に開発されたニュートラルロードシューズです。新しいFF Turbo SquaredフォームとPebaxプレートを搭載し、Nova Blastよりレスポンシブで速いペース向きの乗り味を提供します。このレビューでは、初回のインプレッションを中心に、Magic Speed 4やSuperblast、Megablast、Nova Blast 5との比較を交えながら、その特徴を詳しく解説します。硬めのフィーリングが特徴で、アップテンポトレーニングや日常使いに適した一足です。


:rocket: モデル概要

ASICS Sonicblastは、アップテンポトレーニングや日常ランニング向けのニュートラルシューズです。スタックハイトはヒール46mm、フォアフット38mmで8mmドロップ。重さは27cm(US9)で257gと軽量に仕上がっています。

ミッドソールはデュアルデンシティ構造で、上層に新しいFF Turbo Squared、下層にFF Blast Maxを採用。間にAstroプレート(Pebax素材)を挟み、剛性とスナップバックを強化。アウトソールはASICS Gripを搭載し、耐久性とグリップに優れます。アッパーはエンジニアドメッシュでシンプルながら効果的。全体として、Nova Blastの後継的な位置づけですが、よりレスポンシブな乗り味を目指しています。

  • 主なスペック:
    • カテゴリ: ニュートラルロードシューズ
    • 用途: アップテンポトレーニング、デイリーラン
    • ドロップ: 8mm
    • 重さ: 257g(27cm/US9)

このシューズは、軽量ランナーよりも体重のあるランナーに向き、柔らかいシューズが苦手な人にオススメです。一方で、Mega Blastのような競合モデルとの違いが気になるところです。


:running_shoe: アッパーとフィット感

アッパーはエンジニアドメッシュ素材で、シンプルなデザインが特徴。通気性は抜群で、ヒールカウンターに適度な構造があり、ミッドフットのパッドも最小限から中程度。薄いガセットタンで、標準的なアイレットとフラッフィーなシューレースを採用しています。

フィットは長さがやや長めですが、真サイズを推奨。幅は標準的で、トゥボックスのボリュームも良好。ロックダウンはミッドフットがしっかりし、ヒールスリップなし。ビルドクオリティはASICSらしい高品質で、ステップイン時の快適さはまずまずですが、全体的に剛性が高いため硬めに感じます。

Magic Speed 4と比較すると、アッパーはほぼ同一で、タンやレース、エンジニアドメッシュの構造が似ています。フィットも共通点が多く、Magic Speed 4のシンプルさとパディング量がSonicblastに受け継がれています。一方、Nova Blast 5やSuperblastのアッパーはよりボリュームがあり、Sonicblastはレーシーなフィーリングです。

  • メリット: 通気性が高く、シンプルで効果的。
  • デメリット: ステップイン時に硬く感じる可能性あり。

:man_running: ミッドソールとライド感

ミッドソールはデュアルデンシティで、上層のFF Turbo Squaredが新しいレスポンスを提供。下層のFF Blast MaxはNova Blast 5と同じ柔らかさで、間にAstroプレートを挟んで剛性を高めています。プレートはカーボンではなくPebaxで、硬めながらスナップバックが良好。ジオメトリはフォアフットのロッカーがアグレッシブで、速いペース向け。

ライドは「硬め」が第一印象。近年稀に見る硬さで、ジョギングペースでは沈みにくく、速いペースで真価を発揮します。レスポンシブでポッピー、スナッピー、プロパルシブ。速く走るほどフォームのポテンシャルを引き出し、安定性は抜群です。ただし、軽量ランナーには厳しく、体重のあるランナーに向きます。

Mega BlastもFF Turbo Squaredを搭載しますが、Sonicblastはプレートのおかげでより硬く、プロパルシブ。Nova Blast 5の柔らかいFF Blast Max単体とは対照的で、Superblastのバランス型とも異なります。Magic Speed 4はヒールが柔らかく、似たレスポンスですがSonicblastの方が硬めです。

  • ライドのポイント:
    • 硬めで速いペース向き。
    • 安定性が高く、岩のようにソリッド。
    • ジョギングでは沈みにくいが、速く走るとレスポンシブ。

:shield: アウトソールと耐久性

アウトソールはASICS Gripを採用し、セグメント化されたデザイン。フォアフットのホースシュー形状やヒールのハイウェアエリアがNova BlastやSuperblastと似ています。ミッドフットのポッドと露出フォーム、プレートの窓が特徴。

グリップはドライコンディションで良好で、本物のASICS Gripならウェットでも問題なし。トレッドは穏やかでトレイルには不向きですが、耐久性は高く心配なし。Mega BlastやMagic Speed 4と比較しても、プレミアムなグリップが共通の強みです。

  • メリット: 耐久性が高く、ウェットグリップ良好。
  • デメリット: トレイル向きではない。

:counterclockwise_arrows_button: モデル比較

Sonicblastを他のASICSモデルと比較します。Magic Speed 4の後継候補として、ジオメトリや用途が似ていますが、Sonicblastは硬め。Mega Blastはプレートなしでよりバウンシー、Nova Blast 5は柔らかく日常向き、Superblastはバランス型です。

モデル クッション メリット デメリット
Sonicblast 硬め、レスポンシブ 速いペースでポッピー、安定性抜群 ジョギングで沈みにくい、硬すぎる可能性
Nova Blast 5 柔らかくバウンシー 日常ラン向き、保護性高い 速いペースでレスポンス不足
Superblast バランス型 多用途、軽量 極端な速さや柔らかさなし
Magic Speed 4 柔らかめヒール レスポンシブ、日常・アップテンポ Sonicblastより柔らかく、硬さ不足
Megablast 最大バウンス 軽量、レスポンシブ 安定性やや劣る

重さ(27cm/US9基準): Sonicblast 257g、Nova Blast 5 247g、Superblast 239g、Magic Speed 4 236g、Megablast 224g。Sonicblastは硬めのクッションが差別化ポイントです。


:bar_chart: 好き・嫌いとおすすめポイント

好き: ASICS Gripのグリップ力、シンプルアッパー、硬めライドのレスポンス。

まだ検討中: 硬いライドの意図(FF Turbo Squaredとプレートの組み合わせで予想外の硬さ)。

おすすめ: 体重のあるランナーで柔らかいシューズが苦手な人、プレート付きを求める人、Magic Speedファン。軽量ランナーには厳しく、Mega Blastのような競合が壁になるかも。

Magic Speed 4との類似点が多く、後継として機能する可能性大。ジオメトリや用途が共通で、レスポンシブな乗り味が魅力です。一方、Mega Blastとの同時リリースは選択を難しくします。


:chequered_flag: 結論

ASICS Sonicblastは、Nova Blastのプレート版ではなく、Magic Speed 4の後継に近いシューズです。硬めのライドが特徴で、速いペースでレスポンシブに輝きますが、ジョギングでは厳しいかも。Mega BlastやSuperblastとの違いを活かし、体重のあるランナーや硬め好みに最適。初回インプレッションでは硬さが目立ちましたが、比較動画でさらに深掘り予定。あなたは硬めライドのSonicblastを選びますか?それともバウンシーなMega Blast?ランニングの好みに合わせて検討を。


参考資料