ASICS Metaspeed Sky vs Edge: ParisとTokyo比較レビュー

:rocket: 導入

ASICSの人気レーシングシューズ、Metaspeed SkyとEdgeのParisモデルとTokyoモデルを比較します。このレビューでは、両シリーズの類似点と違いを焦点に、アップグレードの価値を検討。主にロードレース向けのニュートラルシューズで、どちらも優れたパフォーマンスを発揮します。ランナーのタイプによって選ぶのがおすすめです。


:running_shoe: モデル概要

Metaspeedシリーズは、軽量で高性能なカーボンプレート搭載シューズです。Parisモデル(旧)とTokyoモデル(新)の主なスペックは以下の通り。

  • スタックハイトとドロップ: 両シリーズとも同じ。ヒール39.5mm、フォアフット34.5mm、ドロップ5mm。
  • 重量(27cm/US9、メンズ):
    • Sky Paris: 約180g
    • Edge Paris: 約185g
    • Sky Tokyo: 約170g
    • Edge Tokyo: 約170g
      TokyoモデルはParisより軽量化され、軽快な走りをサポート。ただし、走行中は重量差があまり目立たない。

両モデルともレース用に設計され、Skyはストライドランナー向け、Edgeはケイデンスランナー向けと位置づけられていますが、実際のフィーリングは微妙です。


:thread: アッパーとフィットの比較

アッパーは両シリーズで非常に似ています。

  • 素材: ParisはMotion Wrap 2.0、TokyoはMotion Wrap 3.0。メッシュがTokyoで少し細かく軽量化されていますが、影響は最小限。どちらも通気性が抜群。
  • ヒールカウンター: Parisの方が剛性が高く、安定感があります。
  • パッド: Parisのヒールカラーがよりパッド入りで快適。
  • レースとフィット: レースは同じ。どちらもロックダウンが良く、ボリュームのあるフィット。特にTokyoがレビュアーの足に合いやすい。
  • 全体: 変化は最小限で、どちらもレースシューズとして快適。刺激なし。

:shield: アウトソールの比較

アウトソールはほぼ同一で、差はありません。

  • 素材とパターン: ASICS Gripを使用。トレッドパターンが同じで、デザインも共通。
  • 性能: ウェットコンディションでのグリップが優秀。耐久性も同等。
    SkyとEdgeの両モデルで鏡写しのような設計。すべてのコンディションで信頼できます。

:gear: ミッドソールとジオメトリの違い

ここが最大の違い。ミッドソールのフォームとジオメトリがアップデートされています。

  • Edgeシリーズ:
    • Paris: FF Turbo Plusの2層、カーボンプレートを挟む。プレートはヒール高くフォアフット低め。アーリーロッカー geometry で自然なモーションを促進。
    • Tokyo: 上層に新フォームFF Leap(柔らかめ)、下層にFF Turbo Plus。ジオメトリは後期ロッカーに変更、Skyに似る。ケイデンスランナー向けだが、フォームの配置で差別化。
  • Skyシリーズ:
    • Paris: FF Turbo Plusの2層、カーボンプレートはミッド中心。レイトロッカー geometry でアグレッシブでスナッピー。
    • Tokyo: 下層にFF Leap(柔らかめ)、上層にFF Turbo Plus。ジオメトリはParisに近く、レイトでアグレッシブ。
      全体的に、ParisのEdgeはユニークなジオメトリ。TokyoはSkyとEdgeのジオメトリが似て、フォーム配置で違いを出しています。エリートランナーはEdgeを、レクリエーショナルランナーはSkyを好む傾向でしたが、Tokyoでは逆転する人も。

:man_running: ライドの感想とパフォーマンス

ParisとTokyoの乗り心地は明確に異なります。

  • Parisシリーズ:
    • 共通: FF Turbo Plusでレスポンシブでスナッピー。速いリバウンド。
    • Sky Paris: レイトロッカーで5km/10km向き。フォアフットで推進力抜群。
    • Edge Paris: アーリーロッカーで自然なストライド。エリートに人気。
  • Tokyoシリーズ:
    • 共通: FF Leap導入でソフトでスムーズ。レスポンシブさが抑えられ、メロウ。
    • Sky Tokyo: ヒールがソフト、トーオフがややマイルド。
    • Edge Tokyo: フォアフットでアグレッシブ、安定感あり。レビュアーはEdgeを好む。
      TokyoはParisより快適ですが、速さのフィーリングは控えめ。違いは微妙で、どちらも満足度高め。

モデル メリット デメリット
Sky Paris スナッピーなレスポンス、5km/10kmに最適、アグレッシブロッカー フォームが硬めでソフトさが少ない
Edge Paris 自然なストライド、アーリーロッカー、エリート向き ジオメトリが独特で万人受けしない
Sky Tokyo ソフトで快適、ヒール安定、軽量 レスポンシブさがParisより控えめ
Edge Tokyo アグレッシブなトーオフ、安定感、軽量 Parisの自然さが失われる

:memo: 結論

Sky ParisファンならTokyoのSkyまたはEdgeへアップグレード可能ですが、ソフトさが加わります。Edge ParisファンにはTokyoのジオメトリ変化が失望かも。最終的に、レスポンシブを求めるならParis、快適さを求めるならTokyoをおすすめ。ランナーごとに異なるので、試着を。どのモデルも高性能です!


参考資料