このレビューでは、サロモン エアログライド3の詳細な評価をお届けします。このシューズは、ニュートラルなデイリートレーナーとして設計されており、柔らかすぎない堅めのライドが特徴です。日常のランニングやロングランに適した性能を、実際にテストした結果に基づいて解説します。
シューズ概要
サロモン エアログライド3は、ニュートラルなデイリートレーナーです。スタックハイトはリア40mm、フォア32mmで、ドロップは8mm。27cm(US9)の重量は248gと、軽量で扱いやすいパッケージです。全体のビルドクオリティが高く、日常使いに耐える耐久性を備えています。ライドはエネルギッシュでポップな感覚が強く、柔らかいフォームが苦手なランナーに向いています。
- 主な特徴: 軽量設計と堅めのフォームで、効率的な走りをサポート。
- 対象ランナー: ニュートラルな足型で、体重が70-80kg程度の少し重めのランナー。軽量ランナー(60kg前後)にはやや硬く感じる可能性あり。
アッパーの特徴
アッパーには3Dメッシュ素材を使用しており、厚みがあるものの通気性は優れています。ヒールカウンターはしっかりしており、サイドに通気孔を備え、蒸れを軽減。ヒールカラーのパッドは最小限から中程度で、舌部分は中程度のパッドを採用。舌は長めですが、サイドにステッチされており、ずれにくいです。
レーシングシステムはループ式で、滑りやすいレースのため調整に工夫が必要ですが、フィットをダイヤルイン可能です。ヒールスリップはなく、フィットは長めで幅広、ボリューム感あり。狭い足型の場合はハーフサイズダウンを推奨。ステップインの快適さは良好で、全体の快適さと機能性が高いです。
- スコア: 8/10。フィットとミッドフットロックダウンをさらに改善すれば理想的。
アウトソールの性能
アウトソールにはコントゥアグリップを採用し、耐久性とグリップに優れています。厚めのラバー覆盖で、摩耗が少なく、長持ちします。ウェットロードでも良好なグリップを発揮し、プーマグリップに近い性能です。デザインはノヴァブラストに似ており、外周にラバーを配置し、中央に深いキャビティを設け、トランポリンのようなポッドを形成。
- スコア: 9/10。グリップと耐久性のバランスが抜群で、不満点は少ない。
ミッドソールのライド感
ミッドソールにはエナジーEVOフォームを使用。ペレット状の外観で、ソークランPBに似ていますが、より堅め。高いサイドウォールがあり、リジッドでプレートなし。柔軟性は初め硬めですが、使用で柔らかくなり、スナップバックが良好。ジオメトリーはアーリーステージロッカー で、低速時にも感じやすいです。
ライドはスプリンギーでエネルギッシュ、レスポンシブ。柔らかさは着地位置によるが、全体的に堅め。重めのランナー向きで、軽量ランナーには硬く感じるかも。サイドウォールの剛性が高く、枝や石を踏むと足首を捻りやすい点に注意。プロネーションが強いランナーには不向きで、ニュートラルランナー推奨。
- スコア: 7/10。デイリートレーナーとして効率的だが、柔らかさを求める人には物足りない。
比較と代替オプション
エアログライド3の代替として、アディダス アディゼロ EVO SL、プーマ マグニファイ ニトロ3、ターキン オートパイロットを挙げます。これらはデイリートレーナーとして似た用途ですが、クッション性やライドに違いがあります。以下に比較表をまとめました。
| モデル | クッション性 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| サロモン エアログライド3 (248g, 27cm) | 堅めでエネルギッシュ | 軽量、耐久性高く、効率的な走り。ポップなレスポンス。 | 硬すぎて足首捻りやすい。軽量ランナーには不向き。 |
| アディダス アディゼロ EVO SL (224g, 27cm) | 少し柔らかく、バウンスあり | ロッカー形状でスムーズ。汎用性高く、ペースアップ対応。 | タンが薄めで調整しにくい場合あり。 |
| プーマ マグニファイ ニトロ3 (277g, 27cm) | スーパーソフト | 快適で長距離向き。スタックとドロップが似て移行しやすい。 | 柔らかすぎてエネルギーロスを感じるかも。 |
| ターキン オートパイロット (285g, 27cm) | バタリーでスムーズ | 滑らかなライド。スタック高めでクッション豊富。 | ドロップが低めで慣れが必要。重量がやや重い。 |
これらのシューズは、堅めのエアログライド3が合わない場合の選択肢として有効です。例えば、柔らかさを求めるならプーマを、よりスムーズさを求めるならターキンを検討してください。
結論とおすすめ
サロモン エアログライド3は、全体スコア40/50と堅実なデイリートレーナーです。軽量でビルドクオリティが高く、柔らかいシューズが苦手なランナーにぴったり。日常のマイル積みやロングラン、ペースアップに適し、ニュートラルで少し重めのランナーにおすすめです。ただし、硬めのライドが好みでない場合、他のオプションを試す価値あり。あなたのランニングスタイルに合ったシューズを選んで、快適なランを楽しんでください!
参考資料