Norda 001Aフルレビュー:アップデートフォームで進化したトレイルシューズ

このレビューでは、Nordaの人気トレイルランニングシューズ001のアップデート版である001Aを詳しく検証します。主にフォーム素材の更新により、快適さとレスポンスが向上した点を中心に、フィット感や性能を比較しながら解説します。トレイルランナーにとって、テクニカルな地形での耐久性と快適さを求める方に特におすすめです。

:running_shoe: モデル概要

Norda 001Aは、トレイルランニング向けの万能シューズとして設計されています。スタックハイトはヒール26mm、フォアフット21mmで、5mmドロップを採用。ミッドソールにはTPEフォームをアップデートし、エネルギーリターンとサポートを強化。アウトソールはVibramのLitebaseとMegagripを組み合わせ、5mmラグでさまざまな地形に対応します。アッパーはDyneema素材を使用し、軽量ながら極めて耐久性が高いのが特徴です。重量は27cm(US9)で約294gと、軽快な走りを可能にします。このモデルは、オリジナルの001からフォームを改良し、ブレークイン期間を短縮した点が大きな進化点です。

:magnifying_glass_tilted_left: フィット感

Nordaのシューズは全体的にタイトめなので、ハーフサイズアップをおすすめします。レビュアーは通常US9.5(約27.5cm)ですが、001AではUS10(約28cm)を選択し、完璧なフィットを得ました。長さが適切だと、トレイルで岩に当たってもトゥを保護できます。幅は中程度で、Dyneemaアッパーが足に馴染むにつれ、ワイドな足にも対応。トゥボックスのボリュームも十分で、トゥの上部に摩擦が生じにくく、ブリスターを防げます。追加の素材があっても、問題なく快適です。Nordaのアドバイス通りハーフサイズアップすれば、ほとんどのランナーにフィットするでしょう。

:+1: 良い点

001Aの魅力は多岐にわたります。以下に主なポイントをまとめます。

  • 快適なフォーム: 更新されたTPEフォームは、001のオリジナル版より柔らかくレスポンスが向上。005モデルと似た感触で、足裏が心地よく、すぐに馴染みます。ブレークイン不要で、初回から快適。
  • 多様な地形対応: 東海岸のようなミックス地形でテストし、約53km走行。テクニカルなトレイルで優れたパフォーマンスを発揮。スタックが低めでも、フォームのレスポンスが高く、岩場や草地、バッファードトレイルで安定。
  • ロックダウンと耐久性: ガセットタンがしっかり固定し、ヒールロックが優秀。アッパーのDyneemaは極めて丈夫で、数百kmの使用に耐え、特殊なハサミでないと切れないほど。Vibramアウトソールはグリップ抜群で、さまざまな路面をクリア。
  • スピード感: プレートなしでもスプリングのような弾みがあり、トレイルでの速いペースに適応。耐久性が高く、長距離ランナー向きです。

:-1: 悪い点

いくつかの改善点を挙げます。

  • ヒールカウンターの不在: オリジナル001同様、ヒールカウンターがなく、テクニカル地形でやや不安定に感じる場合あり。ロックダウンは良いものの、002モデルのような剛性強化が欲しいところ。過去に問題があった人は同様の懸念を抱くかも。
    全体として、大きな欠点は少なく、耐久性を重視するランナーには許容範囲です。

:bar_chart: 性能比較

以下は、001Aとオリジナル001の主な比較表です。クッション性やメリット、デメリットを中心にまとめました。

モデル クッション性 メリット デメリット
Norda 001A 更新TPEフォーム(レスポンス高く、ブレークイン不要) 快適さ向上、耐久性抜群、多地形対応、スピード感あり ヒールカウンターなし(安定性にやや欠ける)
Norda 001 (オリジナル) 従来フォーム(ブレークイン必要) 耐久性高く、長距離向き、テクニカル地形対応 フォームの馴染みに時間かかる、レスポンスが001Aより劣る

この表から、001Aはフォームのアップデートで日常使いしやすくなった一方、耐久性はオリジナルと同等レベルです。

:chequered_flag: 結論

Norda 001Aは、オリジナル001の強みを継承しつつ、フォームの更新で快適さと即戦力を高めた優秀なトレイルシューズです。数百km以上の耐久性を求めるランナーや、テクニカルトレイルを攻める方に特におすすめ。ヒールカウンターの不在が気になる場合は002を検討するのも良いでしょう。あなたはどのモデルを選びますか?このシューズでトレイルを存分に楽しんでください。


参考資料