ASICSのBlastシリーズに新たに加わったMegablastは、スーパートレーナーとして注目を集めています。このレビューでは、約50km走行した後のフィット感、性能の良い点・悪い点、そしてSuperblast 2との比較を基に、詳細に評価します。ランニングシューズ選びの参考にしてください。
フィット感
Megablastのフィット感は、全体的に優れています。サイズは真のサイズ通りで、US9.5(約27.5cm)の足にぴったりフィットしました。つま先が窮屈になることもなく、適切なスペースが確保されています。特に、幅広の足にも対応し、最初は少しタイトに感じるかもしれませんが、走り込むうちに素材が馴染んで快適になります。
トゥボックスのボリュームも十分で、足の膨張を考慮した設計です。かかとや足の側面、つま先部分でブリスターが発生する心配もなく、全体として足をしっかりホールドします。このフィット感は、長距離ランで特に重要です。
良い点
Megablastの最大の魅力は、FF TURBO²フォームです。このフォームは非常に柔らかく、豊富なクッション性を提供します。日常のラン、リカバリーデー、長距離ランに最適で、10km以上の距離を走っても足が喜ぶような快適さを感じられます。Superblastに比べて少しスナッピー(反応性が高い)で、ペースを上げたい時にも対応可能です。
ライド感も快適で、応答性が高く、長時間走っても疲れにくいです。ペースを7分/km台に上げたり、ゆったり走ったりと、汎用性が高い点が魅力です。アッパーは通気性が抜群で、暑い環境でも足が蒸れにくく、長距離で足が腫れても対応できます。
ロックダウンも優秀で、通常のレースアップで十分安定します。ランナーズノットは不要でした。ヒールカウンターは頑丈で、かかとをしっかり固定し、シューズの存在を忘れるほどのフィットを実現します。アウトソールは濡れた路面や軽いグラベルでもグリップが良く、問題なく走れます。
全体として、スーパートレーナーとして多様なランに対応し、クッションの豊富さが光ります。重量は27cm(US9)で約230gと軽量で、軽快な走りをサポートします。
悪い点
一方で、いくつかの改善点もあります。トゥバンパー部分の素材が柔らかく、簡単に凹んでしまい、一度凹むと元に戻りにくいです。両足に発生し、足を入れる際に少し感じるものの、走行に支障はありません。
また、MegablastとSuperblastは似た役割を果たすため、混乱を招きやすいです。両者はスーパートレーナーとして長距離やイージーランに適していますが、フォームの違い(Megablastの方が柔らかい)で微妙に異なります。ASICSはこれらの違いをより明確に説明すべきでしょう。新規ランナーにとっては、選択が難しくなる可能性があります。
Superblast 2との比較
MegablastとSuperblast 2は、Blastシリーズの兄弟モデルとして比較されます。MegablastのFF TURBO²フォームはSuperblast 2より柔らかく、クッション性が強調されています。一方、Superblast 2は少し硬めで、安定したレスポンスを提供します。
汎用性では両者似ていますが、Megablastは長距離でより快適に感じ、ペースアップも可能。重量はSuperblast 2が27cm(US9)で約249gに対し、Megablastは230gと軽めです。どちらも非プレートシューズとして、日常トレーニングに最適ですが、柔らかさを求めるならMegablast、安定性を重視するならSuperblast 2をおすすめします。
比較表
| モデル | クッション性 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ASICS Megablast | FF TURBO²(柔らかく豊富) | 快適で汎用性高く、通気性抜群。長距離に最適、軽量(230g)。 | トゥバンパーが凹みやすい。Superblastとの違いが曖昧。 |
| ASICS Superblast 2 | FF TURBO(やや硬めでレスポンシブ) | 安定したライド、日常ランに適す。耐久性高く、多様なペース対応。 | Megablastより重め(249g)。柔らかさが控えめ。 |
結論
ASICS Megablastは、優れたクッションと汎用性で、今年のトップシューズの一つです。約50km走行後もフォームの圧縮はなく、400〜500km以上の耐久性が期待できます。日常の90%のランをカバーするスーパートレーナーとしておすすめです。柔らかいシューズを求めるランナーにはぴったりですが、好みに応じてSuperblast 2と比較してみてください。あなたはどのモデルを選びますか?
参考資料