このレビューでは、ニューバランスのフレッシュフォームX モア v6 を中心に、マックスクッションランニングシューズの特徴を詳しく解説します。約45kmの走行テストに基づき、フィット感、性能、メリット、デメリットを検証し、同類の人気モデルとの比較も行います。ランナーの皆さんが快適なシューズ選びの参考になれば幸いです。
モデル概要
ニューバランス フレッシュフォームX モア v6 は、マックスクッションを追求したトレーナーシューズです。スタックハイトが高く、クッション性に優れたフレッシュフォームXを採用しており、足を優しく包み込む乗り心地が特徴です。ヒールスタック41.8mm、フォアフット38.5mm(ドロップ3.3mm)と、厚底ながら安定したプラットフォームを提供します。重量は27cm(US9)サイズで約302gです。 リカバリーランやロングランに適したモデルで、ペースを気にせずゆったり走りたい時に最適です。
フィット感
サイズは普段のニューバランスサイズで問題なく、真っ直ぐフィットします。例えば、レビュアーの27.5cm(US9.5)でぴったりでした。幅は広く設計されており、長距離走行時の足の腫れにも対応します。トゥボックスのボリュームも十分で、ブリスターが発生しませんでした。全体的に、足を優しく包み込むフィット感が魅力です。一方で、低ボリュームの内側フィットが狭く感じる人もいるかもしれません。
メリット
このシューズの最大の魅力は、フレッシュフォームXのクッション性です。足を優しく守り、快適な乗り心地を提供します。少しレスポンシブで、ローリングテクノロジーによりスムーズな走行が可能。主な用途は以下の通りです:
- リカバリーラン:足を休ませるのに最適。
- ロングラン:ペースを気にせず29km以上走る場合に、脚への負担を軽減。
- イージーラン:約5:23 min/kmペースでクルージング。
- モデレートペース:9.7km程度の4:49-4:58 min/kmでも意外に快適。
アップデートされたアッパーは、ガセットタンでロックダウンが向上し、安定性が高いです。ワイドプラットフォームにより、南北方向の直線走行で安定感を発揮。ロードウルトラやマラソントレーニングのローテーションにぴったりです。
デメリット
一方で、いくつかの欠点もあります:
- ルックス:ホワイトとブルーのカラーリングが地味で、整形外科用シューズのように見える場合あり。
- 重量:重めのため、長距離の終盤で脚が重く感じる可能性。スピードワークには不向き。
- 通気性:ベンチレーションが少なく、暑い環境では足が蒸れやすい。
低ドロップが合わない人もいるでしょう。
性能比較
マックスクッションシューズの人気モデルを比較します。クッション性はスタックハイト(ヒール/フォアフット)を基準に記載。
| モデル | クッション性 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ニューバランス フレッシュフォームX モア v6 | 41.8mm / 38.5mm(ドロップ3.3mm) | - 衝撃吸収が抜群 - ワイドプラットフォームで安定 - スーパープラッシュフォーム - エネルギーリターン向上 - 耐久性良好 |
- 狭めのフィット - 重い - 通気性弱い - 低ドロップが合わない場合あり |
| ホカ ボンダイ 9 | 41.3mm / 32.2mm(ドロップ9.1mm) | - 無限のクッション - スーパークリティカルEVAミッドソール - ステップイン快適 - ウォーキングにも - 高さの割に安定 - 耐久性高 |
- 幅広足に不向き - 重くクランキー - ドロップ測定値が異なる - 非ガセットタン |
| ナイキ ボメロ 17 | 33.9mm / 26.2mm(ドロップ7.7mm) | - 優れた耐久性 - ZoomXクッション豊富 - 終日快適 - 長距離トレーニング向き - 高品質素材 - ウォーキング兼用 |
- ヒールにバウンス不足 - ヒールスリップ可能性 |
この表から、モア v6 は低ドロップでフォアフットストライカー向きですが、ボンダイ 9 は安定重視、ボメロ 17 は軽量で耐久性が高い点が異なります。
まとめ
ニューバランス フレッシュフォームX モア v6 は、マックスクッションを求めるランナーに強くおすすめです。脚を優しく守るクッションと安定した乗り心地が、回復日や長距離ランを快適にします。ただし、スピード志向や通気性を重視する場合は他のモデルを検討を。あなたに合ったシューズで、楽しく走り続けましょう!
参考資料