このレビューでは、Norda 001トレイルシューズを長期間使用した体験に基づき、そのフィット感、性能、耐久性を詳しく解説します。数百kmのランニングやウルトラレースでテストした結果、このシューズは耐久性が高く、さまざまな地形で活躍する一足として評価されています。特に、トレイルランナーにとって信頼できる選択肢となるでしょう。
フィット感
Norda 001のフィットは、通常のサイズよりハーフサイズアップをおすすめします。通常27.5cm(US9.5)を履く場合、28cm(US10)を選ぶと理想的です。これにより、つま先がトゥボックスに近づきすぎず、ブリスターや岩への衝突による怪我を防げます。
- 幅: ややタイトなアッパーで、幅広の足にも対応可能ですが、 snug(ぴったり)なフィーリングです。ブリスターが発生しにくい設計。
- ボリューム: トゥエリアのボリュームは十分で、オーバーレイ部分がトゥトップを保護。ハーフサイズアップで快適にフィットします。
- 重量: 27cm(US9)サイズで約278g。軽量ながら安定感があります。
このフィットは、多くのランナーに推奨されており、問題なく使用可能です。
メリット
Norda 001の最大の強みは、耐久性です。ダイニーマ素材のアッパーは特殊なハサミでないと切れないほど丈夫で、サイドの破損が心配なランナーに最適。480km以上の使用でも、新品同様の状態を保ちます。
- ミッドソール: 初期は硬めですが、数kmで馴染み、レスポンシブで快適。50kmのウルトラレースで足を優しく守り、ペースアップやウォーキングにも対応。スタックハイトが控えめ(ヒール26mm、フォアフット21mm、ドロップ5mm)で、テクニカルなトレイルでも安定。
- 耐久距離: 1,600km以上使用したユーザーもおり、ミッドソールがほとんど劣化しない。ロッキーな地形やバッファードトレイルで活躍。
- アウトソール: ビブラム製でグリップ抜群。5mmのラグがさまざまな地形でトラクションを発揮。
- ロックダウン: タンがしっかりと固定され、走行中のずれがありません。
全体として、快適さと耐久性を両立したシューズで、多くのランナーから高評価を得ています。
デメリット
いくつかの改善点もありますが、全体の性能を損なうほどではありません。
- ヒールカウンター: サポートが控えめで、002モデルに比べてパディングが少ない。踵の安定を求めるランナーには物足りない可能性。
- アッパーのミニマリズム: 薄めの構造で、慣れるまで時間がかかる場合あり。ただし、問題なく使用可能。
- ブレイクイン: ミッドソールが最初硬く感じるため、数kmの慣らしが必要。
これらの点は、002モデルで一部改善されています。
モデル比較
Norda 001と002を比較した表です。両モデルともトレイル向けですが、用途によって選択が変わります。
| モデル | クッション(スタックハイト) | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| Norda 001 | ヒール26mm、フォアフット21mm(ドロップ5mm) | 耐久性が高く、長距離向き。レスポンシブで多用途。重量約278g(27cm/US9)。 | ヒールカウンターが控えめ。初期硬め。 |
| Norda 002 | ヒール19mm、フォアフット15mm(ドロップ4mm) | 低スタックで安定性が高く、テクニカル地形向き。パディング強化。重量約259g(27cm/US9)。 | クッションが少なく、長距離で疲れやすい。 |
001はウルトラディスタンス向け、002は速さと安定を重視したモデルです。
結論
Norda 001は、耐久性と快適さを兼ね備えた優れたトレイルシューズです。480km以上の使用で劣化が少なく、さまざまなトレイルで信頼できます。ヒールカウンターの改善を望むなら002を検討してください。トレイルランニングを本格的に楽しむランナーにおすすめの一足です。あなたはどのモデルを選びますか?
参考資料