このレビューでは、Brooks Cascadia 19というトレイルランニングシューズを約50km走行して徹底検証します。フィット感、快適さ、保護性能を中心に、良い点と悪い点を比較しながら解説。東海岸の岩場や泥道、川渡りなどの多様な地形でテストした結果をお届けします。
 モデル概要
Brooks Cascadia 19は、さまざまなトレイルに対応した多用途なシューズです。ミッドソールにはDNA Loft v3フォームを採用し、柔らかさと保護性を両立。ロックプレートを搭載して岩場から足を守り、ラグパターンが泥や砂利でグリップを発揮します。ドロップは6mmで、重量は約303g(27cm/US9)。日常のトレイルランから50km以上のロングランまで対応可能です。
 フィット感
サイズは通常通りがおすすめです。レビュアーは27.5cm(US9.5)を着用し、ぴったりフィットしました。つま先の長さはトレイルで岩を蹴っても痛くならない程度に余裕があり、幅広めの足にも対応。ミッドフットは最初少しタイトですが、数km走ると馴染みます。トゥボックスのボリュームも適度で、雨や泥の条件でもブリスターが発生しませんでした。全体的に、幅広めの足に優しい設計です。
 良い点
- フォームの快適さ: DNA Loft v3が柔らかく、Cascadia 18の硬さに比べて格段に向上。岩場でも足を保護しつつ、柔軟に動けます。ロックプレートが薄くなった分、硬さが軽減され、長距離ランが快適に。
 - グリップと汎用性: ラグが泥道、砂利道、岩場、川渡りでしっかり機能。多様な地形(東海岸の岩だらけのトレイルなど)で問題なく対応。
 - ロックダウン: ガセットタンで足をしっかり固定。ヒールカウンターが頑丈で、ヒールスリップなし。長時間のランで安定感抜群。
 
これにより、日常ランから50kmレースまで自信を持って使えます。
 悪い点
- 排水性の低さ: 川渡りで水が溜まりやすく、乾くのに1-2kmかかります。草地の軽い湿り気なら問題ないですが、頻繁な水没時は注意。
 - タンのパッド: 厚めのパッドが水を吸収しやすく、スポンジのように水分を保持。もう少し薄くすれば改善の余地あり。
 - カラーリング: 蛍光イエローは好みが分かれるかも(ただし、性能には影響なし)。
 
これらは大きな欠点ではなく、地形次第で気にならない場合が多いです。
 性能比較
ここでは、Cascadia 19を前モデルや類似シューズと比較します。クッション性を中心に、メリットとデメリットをまとめました。
| モデル | クッション性 | メリット | デメリット | 
|---|---|---|---|
| Brooks Cascadia 19 | DNA Loft v3(柔らかく保護性高め) | 快適で多地形対応、ロックダウン良好 | 排水性弱く、タンが水を吸収しやすい | 
| Brooks Cascadia 18 | 硬めのフォーム(保護重視) | 岩場で強力な保護、硬さが安定感を生む | 硬すぎて長距離で疲れやすい、柔軟性不足 | 
| HOKA Mafate Speed 4 | 厚めのクッション(柔軟) | 岩場や泥道でバランス良く、快適な長距離ラン | 詳細は地形によるが、Cascadia 19と同等の汎用性(比較で互角) | 
Cascadia 19は18の硬さを改善し、HOKAモデルに匹敵するバランスを実現。硬めが好みなら18を、柔らかさを求めるなら19をおすすめ。
 まとめとおすすめ
Brooks Cascadia 19は、岩場や泥道のトレイルで優れたパフォーマンスを発揮するシューズです。柔らかいフォームと確かなグリップで、長距離でも快適。排水性の弱さは川の多いコースで注意ですが、全体として東海岸のような多様な地形にぴったり。Cascadia 18が硬すぎたと感じた人には特におすすめです。あなたはどのモデルを選びますか?トレイルランを楽しむ一足として、ぜひ試してみてください。
参考資料