ナイキ ボメロ プラス レビュー:インヴィンシブル後継の究極クッション ランニングシューズ比較 2025

導入:

ナイキの最新ランニングシューズ「ボメロ プラス」は、日常のトレーニングに楽しさを注入するモデルとして注目を集めています。かつての人気作「ズームX インヴィンシブル」(特に1・2世代)の精神的な後継機と評され、3世代で失われたマックスクッションの魅力を取り戻した一本です。このレビューでは、ボメロ プラスのスペック、着用感、メリット・デメリットを詳しく解説し、インヴィンシブル3、ボメロ18、スーパーブラスト2との比較を交えながら、日常ラン向きのシューズとしてどれほど優れているかを検証します。発売直後に購入した実走レビューに基づき、初心者からベテランランナーまで参考にしていただける内容をお届けします。クッション重視のロングランやリカバリーランにぴったりな一本を探している方に特におすすめです。


ボメロ プラスの基本スペック

ボメロ プラスは、ゆったりとしたペースでのデイリートレーニングを想定したロードランニングシューズです。イージーラン、リカバリーラン、ロングランに適し、脚への負担を最小限に抑える設計が特徴。公式価格は22,000円(税込)で、日本市場での入手性も良好です。

  • スタックハイト: かかと部45mm(前足部35mm相当)。非常に厚いクッション層で、足が低く沈み込むようなフィット感を提供。

  • ドロップ: 10mm。自然な足運びを促すクラシックな形状。

  • 重量: メンズ28.5cmで359g。標準ボメロより軽量で、レスポンシブな走りを可能に。

  • アッパー: エンジニアードメッシュを2層採用。通気性が高く、幅広のトゥボックスで足の広がりを許容。

  • ミッドソール: フルレングスのZoomXフォーム。プレートなしで柔らかい反発を実現。

  • アウトソール: ワッフルパターンでフルカバレッジ。フォームの安定性を高め、耐久性を向上。

  • フィット: 通常サイズでOKだが、前足部にボリュームがあるため、ハーフサイズダウンも検討可。アメリカではワイド幅オプションあり(日本未対応)。

これらのスペックにより、ボメロ プラスはマックスクッションながらも多用途性を備えています。カラー展開も豊富で、ブラックやピーチなど日常使いに適したバリエーションが魅力です。


着用感とパフォーマンスの評価

初回のランから快適さが際立つシューズです。ZoomXフォームの柔らかさが、足全体を包み込むようなクッションを提供し、インヴィンシブル1・2の走行感を彷彿とさせます。ペースレンジはリカバリー(6分/km超)からマラソンペース(4分/km前後)までカバー可能で、スピードを上げても重く感じません。ただし、Zoom Fly 6のようなレーシングシューズほど速くはありません。

  • 快適性: 箱出し即ランOK。厚手の舌部分が足をしっかりロックし、インヴィンシブル3の悩みの種だったヒールスリップが完全に解消。ヒールカウンターの強化で、ブレistersやホットスポットが発生しません。

  • 通気性と耐久性: アッパーのメッシュが優れたベンチレーションを実現。トゥバンパーの追加で、シューズの寿命を延ばします。

  • ライドのスムーズさ: ヒール・ミッド・フォアフットストライカーすべて対応。ロッカー形状ではなくクラシックジオメトリながら、弾むようなトランジションが心地よい。

全体として、ランを楽しくする「スマイルを誘う」シューズ。脚のケアを重視するランナーに最適です。


メリットとデメリット

ボメロ プラスの強みは、クッションとレスポンスのバランスにあります。一方で、高スタックゆえの注意点も。

メリット:

  • 多用途性が高く、イージーからステディペースまで対応。レースにも耐えうる。

  • 即時快適で、ヒールフィットが抜群。

  • 上質なアッパーで通気性・耐久性◎。

  • スムーズなライドで、どんなストライクもカバー。

  • インヴィンシブル1・2の代替として、20ポンド安価(日本価格換算で競争力あり)。

デメリット:

  • 45mmの厚みと柔らかいフォームで、安定性がやや低く、急カーブや不安定路面で捻挫リスクあり。グリップは良好ですが、慎重に。

  • アウトソールが初期にやや騒音を発生(使用で解消)。

  • ボリューム感が強く、コンパクトなシューズを好む人には重く感じるかも。

これらを踏まえ、ロード中心のフラットラン向きです。


他モデルとの比較

ボメロ プラスを、インヴィンシブル3、ボメロ18、スーパーブラスト2と比較。キーとなるスペックを表にまとめました。価格は日本公式発売時または推奨小売価格に基づきます。

モデル 重量 (g, メンズ28cm) クッション性 価格 (JPY, 税込) メリット デメリット
ボメロ プラス 292 マックス (ZoomXフル) 22,000 レスポンシブで多用途、ヒールフィット良好 安定性に注意、ボリューム大
インヴィンシブル3 約300 マックス (ZoomX) 22,000 (発売時) ソフトなライド、安定向上 ヒールスリップの過去問題、廃盤
ボメロ 18 約300 ハイ (ZoomX+ReactX) 16,500 手頃価格、耐久性高 レスポンスが控えめ、ペースレンジ狭
スーパーブラスト2 約250 マックス (FF TURBO+) 24,200 軽量で高速向き、硬めクッション 高価、ソフトさが不足
  • vs インヴィンシブル3: ボメロ プラスは4mm厚く、ヒールカウンターが改善。ライドは似つつ安定性が高く、同価格帯でアップデート版。

  • vs ボメロ18: フルZoomXで柔らかく軽量。20ポンド(約3,500円)高めだが、レスポンシブさが上回り、プラス版を推奨。

  • vs スーパーブラスト2: 軽量・硬めで高速特化。一方、ボメロ プラスはソフトでイージーペース向き。

これにより、ボメロ プラスはコストパフォーマンスの高い選択肢です。


結論:おすすめのデイリーシューズ

ボメロ プラスは、ナイキのクッションシューズに「楽しさ」を復活させた傑作。インヴィンシブルの遺産を引き継ぎつつ、安定性と快適性を向上させた点が秀逸です。スタックの高さが気になるなら37-38mm版を望みますが、現状でもイージーマイルズに最適。予算に余裕があればプラス版を、節約ならボメロ18を。あなたのリカバリーランにマッチする一本として、ぜひ試してみてください。ロードランナーの日常を豊かにするシューズです。