はじめに
ASICSのMETASPEEDシリーズは、近年人気の高いレーシングシューズとして知られています。特に、METASPEED SKY PARISは私のレースデイシューズとして活躍してきましたが、新たなTOKYOバージョン(バージョン4)が登場しました。このバージョンでは、SKYとEDGEの2つのオプションがあり、外見は似ていますが、異なるランナー向けに設計されています。この記事では、両モデルの主な違いを詳しく解説し、どちらを選ぶべきかをガイドします。価格は高額(約3万円)なので、間違った選択を避けたいところです。
TOKYOバージョンでは、ミッドソールのフォームが新しくなり、FF TURBO PLUSとFF LEAPの組み合わせを採用。FF LEAPはより柔らかくバウンシーで、軽量化も実現しています。両モデルともレースデイや重要なワークアウト向けで、5Kからマラソンまで対応可能。SKYはストライド型ランナー(ストライド長を伸ばしてスピードアップする人)向けで、フラットなプレートが上方へのリフトを助けます。一方、EDGEはケイデンス型ランナー(ケイデンスを上げてスピードアップする人)向けで、カーブしたプレートが前進を促進します。ただし、ストライド型かケイデンス型かを過度に気にせず、他の要素で選ぶのがおすすめです。
この比較を通じて、あなたにぴったりのシューズが見つかるはずです。
TOKYOバージョンの新機能
TOKYOバージョンは、PARISバージョン3からのアップデートです。まず、ミッドソールの構成が変わりました。従来のFF TURBO PLUSに加え、新たなFF LEAPフォームを導入。FF LEAPは白っぽい色で、SKYではカーボンプレートの下に、EDGEでは上に配置されています。これにより、柔らかさとバウンシーが向上。
アッパーはMOTION WRAP 3.0というエンジニアードメッシュ素材で、軽量で強靭。通気性が高く、ヒールデザインが最小限に削ぎ落とされていますが、安定性に問題はありません。ヒールのフォーム形状も変更され、後足部の安定性が強化。特に、1足あたり約20gの軽量化を実現(PARISのSKYは219gに対し、TOKYOのSKYは199g、29.5cmの場合)。
アウトソールは似ていますが、切れ込みの位置が異なり、グリップは良好。SKYは底面に柔らかいフォームが露出しているため、耐久性がやや劣る可能性があります。全体として、TOKYOは明確なアップグレードで、より軽快でレスポンシブな走りを提供します。
スペック比較
両モデルの基本スペックは似ていますが、細部で違いがあります。以下に主な仕様をまとめます。重量はUSメンズサイズ9(JP27cm)基準で、クッション性はミッドソールの感触に基づきます。価格は公式発売価格です。
| モデル | 重量 (g) | クッション性 | 価格 (JPY) | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|---|
| METASPEED SKY TOKYO | 170 | ソフトでバウンシー | 29,700 | 軽量でスナッピー、短距離向きのポップ感 | 耐久性がやや低く、安定性に欠ける |
| METASPEED EDGE TOKYO | 170 | フィーマーで安定 | 29,700 | 耐久性が高く、長距離で安定、フォアフット推進力 | ソフトさが少なく、ヒールストライカー向き |
スタックハイトは両方とも後部39.5mm、ドロップは5mm。アッパーは同一で、通気性抜群。サイズ感はASICS標準で、レースフィットなら普段サイズのハーフダウンがおすすめ。
走行感の違い
走行テストでは、両モデルの違いが明確に現れました。SKYはFF LEAPフォームが底面にあるため、ソフトでスナッピーな乗り心地。バウンスが強く、5Kや10Kのような短距離でターンオブスピードを発揮します。プレートがフラットで上方リフトを助け、ストライドを伸ばしやすい。一方、PARISバージョンよりソフトで、疲労時も快適。
EDGEはFF TURBO PLUSが底面にあり、フィーマーで安定感が高い。後足部がしっかりしており、ヒールストライカー向き。カーブしたプレートがフォアフットを押し出し、ケイデンスを上げやすい。耐久性も優れ、マラソンやハーフマラソンでクルーズペースを維持しやすい。疲労時の安定性がSKYより上です。
全体的に、EDGEは安定重視、SKYはスピード重視。後足ストライカーならEDGE、ミッドフットならSKYがおすすめ。ただし、どちらも楽しい走りを提供します。
メリットとデメリット
共通のメリットとして、新FF LEAPフォームの軽量さとレスポンシブさが挙げられます。幅がやや広めで、足の横のイリテーションなし。ヒールロックダウンも良好で、PARISより20g軽い点が魅力。アップグレード感が強く、レースでパフォーマンス向上を期待できます。
デメリットは、汎用性の低さ。このシューズはレースやキーセッション専用で、ジョギングには不向き。舌部分が滑りやすい場合があり、ループで固定が必要。価格上昇(PARISより約2,000円高)も残念ですが、フォームの改善で価値あり。最後に、SKY vs EDGEの選択ストレスですが、この記事で解消できるはずです。
-
SKYのメリット: ソフトライド、短距離のポップ感、軽快さ。
-
SKYのデメリット: 安定性不足、耐久性低め。
-
EDGEのメリット: フィーマーライド、長距離安定、耐久性高。
-
EDGEのデメリット: ソフトさ不足、短距離でやや重く感じる。
おすすめのランナー
SKYは5K/10Kランナー、ソフトライド好き、ストライド型に最適。バウンド感が強く、トレーニングで跳ねるような走りを楽しめます。一方、EDGEはハーフ/マラソンランナー、フィーマーライド好き、ケイデンス型、ヒールストライカーにぴったり。疲労時の安定が鍵です。
どちらを選んでも後悔しにくいですが、距離とストライクパターンで決めましょう。間違った選択でも楽しめますが、正しいシューズでベストパフォーマンスを。
まとめ
ASICS METASPEED TOKYOシリーズは、SKYとEDGEの違いを理解すれば、理想のレースシューズになります。SKYは短距離のスピードを、EDGEは長距離の安定を重視。価格は29,700円と高めですが、軽量化と新フォームの価値は十分。あなたはヒールストライカーですか?それとも短距離派?コメントでシェアしてください。適切な選択で、ランニングをさらに楽しめます。



