ナイキ ボメロ プラス徹底レビュー:インヴィンシブル後継の究極クッションシューズ

導入

ナイキのランニングシューズラインナップに新たに加わったボメロ プラスは、2021年に登場したインヴィンシブル ランの真の後継モデルです。このシューズは、フルZoomXフォームを採用したマックスクッションが特徴で、快適さと反発性を兼ね備えています。インヴィンシブルシリーズは、パンデミック以降の新参ランナーに人気を博しましたが、2023年のインヴィンシブル3以降、更新が途絶えていました。内部的な再編成により、インヴィンシブル4の計画が中止され、代わりにボメロ プラスが誕生したのです。

このレビューでは、ボメロ プラスのスペック、フィット感、ライド性能を詳しく解説します。ヒール45mm、フォアフット35mmのスタックハイトで10mmドロップ(実感値8mm程度)を持ち、重量はUS9(27cm)で281g。ZoomXフォームの沈み込みとバウンスが、日常のトレーニングからロングランまで対応します。比較として、インヴィンシブル3やボメロ18、さらには他ブランドのシューズも触れます。ランナーの皆さんが最適な一足を選ぶ参考にしてください。


モデルの歴史とスペック

インヴィンシブル ラン フライニット(2021年)は、フルZoomXフォームを初めて採用した革新的なシューズでした。それまでのマックスクッションシューズとは異なり、プレートやキャリアフォームなしの純粋なZoomXが、ダイナミックでエネルギッシュなライドを提供。インヴィンシブル2は上部を微調整した程度で本質的に同じですが、インヴィンシブル3(2023年)ではストロベルボードを追加し、より伝統的な乗り味に変化。安定性が増し、多様なトレーニングに適応しました。

ボメロ プラスは、これらの進化を踏まえ、インヴィンシブルシリーズの精神を継承。スペックはヒール45mm、フォアフット35mmの10mmドロップで、軟らかいZoomXにより実ドロップは8mm近辺。重量281g(US9/27cm)と軽量で、反発性が高い。ナイキのZoomXフォームはレース用(Alphaflyなど)とトレーニング用に分けられ、このシューズはプレミアムなトレーニングバージョンを使用。Peg Plusに似た感触ですが、ボメロ18やZoom Fly 6とは異なる化学組成です。

価格は公式発売価格23,980円。インヴィンシブル3の発売価格は約22,000円で、ボメロ18は18,700円です。


アッパーとフィット感

ボメロ プラスのアッパーは、ボメロ18の厚いパッド重視から一転、ストリップダウンされたパフォーマンス志向。Peg 41やPeg Plusに似たフィーリングで、Zoom Fly 6のようなソックライクなブーティ内層と非伸縮性のエンジニアドメッシュ外層を組み合わせています。トゥバンパーとオーバーレイが構造を強化し、快適さとロックダウンを両立。

パッド付きタンはボメロ18から引き継がれていますが、アンクルカラーとアキレス部分のパッドは減少し、ヒールポケットは深く安定。全体的に素材が少なく、パフォーマンス重視です。サイズは真サイズ推奨で、US9(27cm)がぴったり。ボメロ18のようなゆったりフィットが欲しい場合はハーフサイズアップを検討。インヴィンシブル3の上部は硬く、ヒールリフトやアキレスブリスターの問題がありましたが、ボメロ プラスは改善されています。


ミッドソールとライド性能

ミッドソールはフルZoomXフォームのみで、接着層やプレートなし。インヴィンシブル1・2のような沈み込みとバウンスを再現しつつ、サイドウォールのエンジニアリングで前方推進を強調。音はAlphaflyやVaporflyに似た中空の「thud」音です。

ジオメトリはヒール周りのフォームを築き上げ、バケットシートのような安定を提供。インヴィンシブルシリーズのヒールクリップを廃止し、フォームで安定性を確保。フォアフットロッカーはボメロ18より顕著で、Alphaflyのようなスナップ感。ライドは反発性が高く、イージーランからスレッショルドまで対応。マラソンペースのロングランに最適ですが、テンポ以上は過剰。

驚くほどパフォーマンスが高く、大型シューズながら足元で小さく感じます。ただし、大きいサイズ(US9/27cm以上)ではスケーリングが悪く、不向きかも。ASICS Superblastに似たビッグシューズの軽快さがあります。


アウトソールと安定性

アウトソールは耐久性が高く、50マイル走行後もほとんど摩耗なし。ワッフルパターンが内側と外側のレールを分離し、柔らかい接地感を提供。スラップ音がなく、地面の感触はマックスクッションながらコンプライアント。ウェット/ドライ、トレッドミルでグリップ良好。

安定性はソフトフォームゆえにワブリ(揺れ)がありますが、ティッピー(転倒しやすさ)ではなく、ヒールフレアとバケットシートで対応。外反(supination)には効果的ですが、過回内(pronation)には限界。安定シューズが必要なら不向きですが、足の強化で対応可能。ナイキのベストアウトソールのひとつです。


比較テーブル

モデル 重量 (g) クッション性 価格 (JPY) メリット デメリット
Nike Vomero Plus 281 マックス (ZoomXフル) 23,980 反発性高く多用途、安定改善、軽快ライド 大きいサイズで不向き、安定性中程度
Nike Invincible 3 約280 マックス (ZoomX+ストロベル) 約22,000 多様なトレーニング、安定性向上 ヒール問題、硬いアッパー
Nike Vomero 18 約290 高 (混合フォーム) 18,700 ゆったりフィット、日常使い パフォーマンス低め、重め
ASICS Superblast 約240 マックス (FF Blast+) 22,000 軽量でバウンス強、汎用性高 耐久性やや劣る、価格高

結論

ナイキ ボメロ プラスは、インヴィンシブルファンを喜ばせる洗練されたシューズです。フルZoomXの楽しさとジオメトリの改善で、イージーランからマラソンペースまで活躍。安定性はソフトゆえのワブリがありますが、トレーニングで克服可能。ボメロ18よりパフォーマンス志向で、ASICS Superblastと競う選択肢です。おすすめはロングランや回復ラン中心のランナー。価格23,980円で、価値あり。あなたはどのクッションシューズを選びますか?