導入
このレビューでは、KAILASの最新トレイルランニングシューズ、FUGA EX 3を紹介します。主にトレイルでの性能を検証し、前モデルFUGA EX 2との比較を中心に、特徴やフィット感、トラクションなどを詳しく解説します。トレイルランナーにとって、安定性とグリップが鍵となる一足です。
モデル概要
KAILAS FUGA EX 3は、トレイルランニング向けに設計されたシューズで、上部デザイン、ミッドソール、アウトソールのすべてが一新されています。これにより、安定性と耐久性が向上。一方、前モデルEX 2のユニークな特徴を継承しつつ、進化を遂げています。
- 重量: 27cm (US9) で293g。トレイルシューズとしては平均的ですが、深いクッションを考慮すると妥当です。
- ドロップ: 8mm。トレイルシューズとしてはやや高めで、安定した走りをサポートします。
- カラー: 7色展開で、好みに合わせて選べます。
- 付属品: 余剰素材を使ったシューズバッグ付き。
これらのスペックにより、ミックス地形での使用に適しています。
上部構造とフィット感
上部は軽量で通気性の高いエンジニアードメッシュを採用し、TPUオーバーレイで耐久性を強化。ガセットタンに適度なパッド、踵周りにも十分なクッションを備えています。トゥバンパーは頑丈で、岩場での保護に優れます。
ユニークなポイントは、KAILASのレーシングシステム。2つの締め付け部があり、Salomonのクイックレースに似た調整が可能。足の形状に合わせてフィット感をカスタマイズできます。レースを締めた後、コードをタンのポケットに収納すれば準備完了。
サイズは真のサイズ感で、27cm (US9) がぴったり。ミッドフットはしっかりロックダウン、踵のホールドも良好。トゥボックスはEX 2より広めで、指に余裕があり、長時間のランで快適です。全体的にSalomonシューズに似たフィット感です。
また、4ポイントゲイターアタッチメントシステムを搭載。ゲイターを簡単に固定し、トレイルのデブリを防ぎます。
ミッドソールとアウトソール
ミッドソールはアップデートされ、踵部が沈み込むデザインで安定性向上。フォアフット幅4%、ヒール幅15%広くなり、ベースが安定。深いクッションでさまざまな地形を吸収しますが、La Sportiva ProdigioやHoka Mafate Speed 4のようなバウンシーさではなく、安定志向です。
アウトソールはPower Gripデザイン。フォアフットの三角形ラグで登り坂のトラクションを確保、ヒールのウォッシュボードラグで下り坂をサポート。ラグ深さ4mmで、泥地でも素早く泥を排出。Vibram Megagripラバーを使用し、濡れた岩場で優れたグリップを発揮します。
テストラン(約12kmの泥濘トレイル)では、予想以上のパフォーマンス。滑りやすい場所でも自信を持って走れました。インソールも高品質で、足裏の快適さを高めています。
EX 2との性能比較
FUGA EX 3はEX 2の楽しさを維持しつつ、改善点を加えています。EX 2よりミッドソールが広く、安定性が増。トゥボックスも広くなり、フィットが向上。レーシングシステムは共通ですが、EX 3の調整幅が広いです。
アウトソールは同様のVibram Megagripですが、EX 3のラグデザインが泥地で優位。レスポンシブさはEX 3がやや上回り、フラット感なし。全体的に、EX 3はより汎用性が高く、EX 2ファンも満足する進化版です。
- EX 2の強み: 軽快さ。
- EX 3の強み: 安定とフィット向上。
比較表
| モデル | クッション性 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| FUGA EX 3 | 深いスタック、安定志向 | 安定性高く、泥地トラクション良好。調整可能なフィット。 | やや重めで、バウンシーさ控えめ。 |
| FUGA EX 2 | レスポンシブ、適度なクッション | 軽快で楽しい走り。良いグリップ。 | トゥボックス狭め、幅狭いベース。 |
結論
KAILAS FUGA EX 3は、トレイルランニングの信頼できる選択肢です。EX 2の良さを引き継ぎつつ、安定性とフィットを強化。泥濘や岩場で活躍し、さまざまな地形に対応します。おすすめは、安定を求める中級者以上。あなたはどのモデルを選びますか?トレイルで試してみてください。