はじめに
Mount to Coastの新作ランニングシューズS1を初レビューします。このシューズは、同ブランドのレーサーモデルR1のトレーニング向け兄弟モデルとして位置づけられています。快適さと耐久性を重視した設計で、日常のトレーニングに最適です。本記事では、S1の特徴をR1と比較しながら詳しく解説します。
モデル概要
Mount to Coast S1は、ロードランニング向けのトレーニングシューズです。R1がウルトラディスタンスのレースに特化した軽量モデルであるのに対し、S1は日常トレーニングを想定した耐久性重視の設計となっています。
- 重量: 27cm（US9）で265g。
- スタックハイト: ヒール36mm、フォアフット26mm、ドロップ10mm。
- 主な用途: スローペースのロングランから速めのセッションまで対応可能。
一方、R1はより軽量で、重量27cm（US9）で241g、スタックハイトヒール35mm、フォアフット27mm、ドロップ8mm。S1はR1の基本構造を継承しつつ、安定性と耐久性を強化しています。
アッパーの特徴
S1のアッパーは、100%リサイクル糸を使ったソフトで通気性の高いエンジニアードジャカードメッシュを採用。R1と似たデザインですが、いくつかの違いがあります。
- トゥボックス: S1はR1より狭く、先端が尖った形状。幅広の足にはR1のスクエアでルーミーなデザインがおすすめ。
- レーシングシステム: S1は伝統的なレースアップに対し、R1はデュアルレーシングで調整しやすくなっています。
- 追加要素: S1にはトゥバンパーや構造化されたヒールカップ、プルタブを搭載。ヒール周りの安定性が向上しています。
- 快適さ: ガセットタンが足の甲を快適にホールド。パディングは適度で、ロックダウンが良好です。
これにより、S1は長時間のランでも快適さを維持します。一方で、R1はより軽快なフィットを重視しています。
ミッドソールとアウトソールの性能
ミッドソールは両モデル共通のPebaxハイブリッドライトセルコンパウンドを採用。窒素注入のスーパークリティカルフォームで、柔らかく快適なバウンシーな乗り心地を実現しています。GoLowジオメトリーとゼロサグインサートにより、クッション性と反発力が持続します。
- S1の特徴: ヒールにCPUクレードルを追加し、安定性を強化。R1よりレスポンシブで、エネルギーリターンが優れている印象。
- アウトソール: S1はブローンラバーを広範囲に使用し、耐久性が高い。高摩耗エリアをカバーし、長距離トレーニングに適しています。一方、R1はラバーライズドEVAで軽量ですが、耐久性は劣る可能性があります。
初ラン（約16km）では、S1のクッションが快適で、速いペースにも対応可能でした。ドロップが10mmとやや高めですが、ヒールが目立たず自然な走り心地です。
比較テーブル
| モデル | クッション | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| S1 | バランス型（レスポンシブでプラッシュ） | 耐久性が高く、安定性良好。トレーニングに汎用性あり。狭めのトゥボックスがフィットしやすい。 | 重量がやや重め。ドロップ10mmで低ドロップ好みには高く感じる。 |
| R1 | レスポンシブ（軽量重視） | 軽量でレース向き。広いトゥボックスで足幅対応。調整しやすいレーシング。 | アウトソール耐久性が低い可能性。トレーニングでは安定性が不足するかも。 |
このテーブルから、S1は日常使いに、R1はレースに適していることがわかります。
おすすめポイントとまとめ
S1は、快適なアッパーと耐久性のあるアウトソールが魅力。初ランでR1より好印象で、クッションのバランスが優秀です。狭めのトゥボックスが合うランナーには特におすすめ。カラーバリエーションは白/黒中心ですが、将来的にカラフルなデザインが増えると良いでしょう。
結論として、Mount to CoastのS1はトレーニングシューズとして高評価。R1と組み合わせれば、トレーニングからレースまでカバーできます。あなたのランニングスタイルに合ったモデルを選んでみてください。