はじめに
Saucony Ride 18は、日常のランニングに最適な軽量シューズとして進化しました。このレビューでは、Ride 18の特徴を詳しく検証し、New Balance Fresh Foam 680 v8、On Cloudstratus 3、NOBULL Runner+との比較を行います。主にクッション性、フィット感、耐久性を焦点に、快適で耐久性のある乗り心地を提供する点が魅力です。
モデル概要
Saucony Ride 18は、PWRRUN+フォームを採用したミッドソールが特徴のデイリートレーナーです。前作のRide 17から大幅に軽量化され、重量は約255g(27cm/US9)と軽快な履き心地を実現。通気性の高いメッシュアッパーを搭載し、長距離ランでも快適さを保ちます。ヒールからフォアフットへのスムーズなトランジションを促すロッカー形状が、自然な走りをサポート。一方で、グリップは平均的で、濡れた路面では注意が必要です。
- 主な素材: TPUベースのPWRRUN+ミッドソール、XT-900ラバーアウトソール。
- 用途: 日常のジョギングや中程度のペースランに適し、初心者から中級者向け。
- 改善点: 前作より軽く、通気性が向上し、衝撃吸収が強化されました。
クッション性と乗り心地
Ride 18のミッドソールは、硬めの26.1 HA(デュロメーター測定)で安定感があり、柔らかすぎないバランスの取れたクッションを提供します。ヒールスタックは35.0mm、フォアフットスタックは26.6mmで、ドロップは8.4mm。これにより、ヒールストライカーからミッドフットストライカーまで対応可能です。衝撃吸収性は141 SAと平均以上で、長距離のジョイント保護に優れています。
- 低温時でもミッドソールの柔らかさが20%しか変化せず、冬のランでも安定。
- 柔軟性が高く、曲げテストで11.0Nと柔らかいため、自然な足の動きを妨げません。
- レスポンシブな乗り心地で、キロペースの維持がしやすいです。一方で、最大限のクッションを求めるランナーには物足りない場合があります。
フィットと快適性
サイズは真っ当にフィットし、27cm(US9)で標準的な履き心地。トゥボックスの幅は最広部で94.4mm、大つま先部で73.0mmと平均的ですが、ワイドフィートのランナーにはやや狭く感じるかも。縦方向のスペースは32.0mmと豊富で、つま先の動きが自由です。通気性は最高レベル(5/5)で、メッシュの大きな穴が空気の流れを促進。舌部分のパッドは8.5mmの厚さで、セミガセットタイプがロックダウンを強化します。
- ヒールカウンターは柔らかく(2/5)、パッドが豊富でスリップなし。
- インソールはPWRRUN+製で7.0mmの厚さ、取り外し可能でオーソティックス対応。
- 全体として、夏向きの通気性が高く、日常使いにぴったりです。
耐久性とグリップ
アウトソールの厚さは3.4mmで、耐久テストでは0.7mmの摩耗と良好。ラバー覆盖が限定的ですが、軽量化のトレードオフとして許容範囲です。グリップスコアは0.49と平均的で、乾燥した路面やダートでは安定しますが、ウェットコンディションでは改善の余地あり。トゥボックスの耐久性は2/5と通気性優先のため低めですが、ヒールパッドは5/5と優れています。
- ねじり剛性は2/5と柔軟で、安定性を保ちつつ自然な走りを可能。
- ミッドソールの幅はフォアフット122.1mm、ヒール91.9mmと標準的。
- 全体の耐久性は日常ランで十分持つレベルです。
性能比較
以下は、Saucony Ride 18と類似シューズの比較表です。クッション性、メリット、デメリットを中心にまとめました。重量はすべて27cm(US9)基準のラボデータを使用。
| モデル | クッション性 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| Saucony Ride 18 | バランス(26.1 HA) | 軽量(255g)、通気性抜群、柔軟でレスポンシブ | トゥボックスが狭め、アウトソール覆盖が少ない |
| New Balance Fresh Foam 680 v8 | ソフト | クッション豊富(35.4mmヒール)、フィット良好 | 低温時柔らかさ変化大、スタビリティ平均 |
| On Cloudstratus 3 | バランス | ダブルCloudTecで推進力強、幅広フィット | 重め(296g)、硬さ変化大 |
| NOBULL Runner+ | ソフト | 耐久性高く、多用途、柔軟 | グリップ中程度、重量感あり(266g) |
この比較から、Ride 18は軽さと通気性を重視するランナーに優位です。一方、On Cloudstratus 3は推進力を求める人に適します。
結論
Saucony Ride 18は、前作の欠点を解消した軽量で通気性の高いデイリートレーナーとしておすすめです。クッションと柔軟性のバランスが良く、日常の数kmから長距離まで対応可能。ワイドフィートでないランナーや、安定した乗り心地を求める人に最適です。あなたに合ったシューズを選んで、快適なランニングを楽しんでください。