このレビューでは、ミズノのネオビスタ2を詳しく取り上げます。このシューズは、マックスクッションカテゴリーのニュートラルロードランニングシューズで、スーパートレーナーとしても位置づけられます。前作のネオビスタと比較しつつ、特徴や性能を分析します。ランナーの皆さんがより良い選択をするための参考になれば幸いです。
シューズの概要
ミズノ ネオビスタ2は、大きなスタックハイトが特徴のシューズです。ヒール部44.5mm、フォアフット部36.5mmで、ドロップは8mmです。重量は27cm(US9)サイズで266gと、ボリュームのあるシューズとしては軽量に抑えられています。この設計により、クッション性が高く、日常のランニングに適した安定感を提供します。
- カテゴリー: ニュートラルロードランニングシューズ、マックスクッション、スーパートレーナー
- 重量: 27cm(US9)で266g
- スタックハイト: ヒール44.5mm / フォアフット36.5mm
- ドロップ: 8mm
これにより、柔らかく楽しい乗り心地を実現していますが、前作に比べてバウンスが強調された点がポイントです。
アッパーの特徴
アッパーはストレッチニットブーティ構造を採用しており、一体型で足を包み込みます。素材は比較的硬めですが、通気ゾーンが設けられており、空気の流れを感じられます。ただし、通気性はさらに向上の余地があります。
- ヒール部: 薄いヒールカウンターと高いアキレスフレアを備え、パッドは最小限。引きタブが付いており、足入れを助けます。
- レーシングシステム: アイレットなしで、サイドに縫い付けられたケーブルを通す方式。ニットの構造がミッドフットのロックダウンをしっかり確保し、ヒールスリップを防ぎます。
- フィット感: 長さは真サイズですが、トゥボックスはボリュームがあり、幅広傾向。狭い足のランナーにはフィットしにくい可能性があります。
全体として、機能性が高く、ステップインの快適さが魅力です。ビルドクオリティも優れています。
アウトソールの性能
アウトソールにはX10ブローンラバーを使用。前作と同じ素材ですが、感触が異なり、より伝統的な硬めのラバーに近づいています。接地部を2つのセグメントでカバーし、トレッドパターンは非アグレッシブなので、道路や歩道に最適です。
- 音と感触: 走行時はタップ音が大きく、中空のキャビティによるエコー効果があります。
- グリップ: ドライコンディションでは良好ですが、ウェットでは若干のスリップが発生。アイススケートほど悪くありませんが、注意が必要です。
- 耐久性: 早期に摩耗が見られますが、パフォーマンスに大きな影響はありません。
前作に比べてグリップが若干低下した印象ですが、全体的に信頼できる性能です。
ミッドソールの乗り心地
ミッドソールはデュアルデンシティ構造で、ミズノ エナジーNXTフォームを採用。上層は窒素注入のTPUスーパークリティカルフォーム(ミズノ ネオと同じ)で、非常に柔らかくスクイシー。下層はEVAベースのエナジーNXT(前作と同じ)で、フルレングスのガラス注入ウェーブプレートが安定性を加えています。
- ジオメトリー: スムーススピードアシストを搭載。リアフットロッカーと早期フォアフットロッカーが穏やかに効き、パフォーマンスシューズ(リベリオンシリーズなど)より控えめです。
- ライド感: 市場で最も柔らかくバウンシー。ナイキ インヴィンシブルの初代を思わせる楽しさですが、バウンスは上下方向で推進力よりファン重視。前作のスムースで効率的な乗り心地が失われました。
- 安定性: 柔らかいフォームですが、ワイドベースとウェーブプレートで不安定さを感じません。ただし、一部のランナーには不安定に感じるかも。
イージーペースやリカバリーランに最適。ロングランも可能ですが、前作ほど効率的ではありません。レースではフィニッシュ重視のクルーザーとして使えます。
他のシューズとの比較
ネオビスタ2を前作や他ブランドのシューズと比較します。前作はよりスムースで効率的ですが、このモデルはバウンスを強化。他のスーパートレーナーと比べて、柔らかさが際立ちます。
| モデル | クッション性 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ミズノ ネオビスタ2 | 非常に柔らかくバウンシー(ヒール45mm / フォアフット37mm、重量266g) | 楽しい上下バウンス、安定したワイドベース、快適なフィット | 効率性が前作より低下、ウェットグリップの弱さ |
| ミズノ ネオビスタ(前作) | 超柔らかくスムース(ヒール44.5mm / フォアフット36.5mm、重量239g) | クリーンで効率的なライド、長ラン向き、安全性が高い | バウンスが控えめ |
| アシックス スーパーブラスト2 | しっかりとしたバウンス(ヒール45mm / フォアフット37mm、重量249g) | レスポンシブでクリーンなライド、長ランやペースアップ対応 | ネオビスタ2より硬め |
| ブルックス ハイペリオン マックス3 | 柔らかくバウンシー(ヒール44mm / フォアフット38mm、重量288g) | 巨大スタックで衝撃吸収、ネオビスタ2に似た楽しさ | 重量がやや重め、安定性に個人差 |
この表から、ネオビスタ2はファン要素が強い一方、前作の効率性を求めるならオリジナルをおすすめします。
まとめとおすすめ
ミズノ ネオビスタ2は、超柔らかく楽しいバウンシーライドが魅力のシューズです。前作のスムースさを失った点が惜しいですが、クッション性を重視するランナーにはぴったり。イージーランやリカバリーに最適で、安定した構造が長時間の快適さを支えます。幅広の足に合いやすいですが、狭い足の方は試着をおすすめします。あなたはバウンシーなシューズをお探しですか? このモデルで新しいランニング体験を試してみてください。
参考資料






