このレビューでは、ブルックス グリセリン マックスをメインに、日常のランニングや回復日向けのマックスクッションシューズとして詳しく解説します。独自のフォーム技術がもたらす優れた衝撃吸収性と快適なライド感が特徴で、初心者から上級者までおすすめの1足です。比較モデルも交え、実際の使用感を基に分析します。
モデル概要
ブルックス グリセリン マックスは、ニュートラルタイプのマックスクッションロードランニングシューズです。重量はメンズUS9(27cm)で約298gと、ボリュームのあるシューズとしては軽めに抑えられています。スタックハイトはヒール44mm、フォアフット38mmで、ドロップは6mm。日常のイージーランや回復ランに最適で、硬い路面での衝撃を効果的に吸収します。
- 主な用途: 回復日、長めのイージーラン、タイムオンフィート型のロングラン。
- フィット感: 長さは真サイズ、幅は広めでボリューム豊富。足の腫れにも対応しやすい。
- 全体の印象: 初めて足を入れた瞬間の快適さが抜群で、プレミアムな質感が魅力。
アッパーの特徴
アッパーにはエンジニアドエアメッシュ素材を採用。厚みがありプレミアムで暖かみのある感触ですが、通気性は冬向き。ヒールカウンターはしっかり固めで、アキレス腱部分にフレアがあり、ヒールカラーのパッドがプラッシュ。タンは非ガセットですが、折れ曲がりは最小限。レーシングシステムは若干オフセンターですが、パフォーマンスに影響なし。太めのラグジュアリーなレースが解けにくく、ロックダウンは優秀。ビルドクオリティが高く、耐久性も抜群です。
- メリット: 豪華で快適、足のスペースが広く長時間ランに適する。
- デメリット: 暖かすぎるため、夏場や高温環境では不向き。
アウトソールの性能
アウトソールはロードタックラバーをセグメント状に配置。ミッドソールを制限せず、柔軟性を保ちつつ耐久性を確保。100km以上使用してもほとんど摩耗なし。グリップはドライ/ウェット両方で優秀。底面に大きなクレバイスを設け、露出フォームがバウンスとソフトネスを追加。フォアフット部分のシャープな溝がライドを向上させます。
- メリット: 耐久性が高く、ミッドソールのポテンシャルを引き出すスマート設計。
- デメリット: 特になし、全体的に高評価。
ミッドソールの革新
ミッドソールはブルックスの新フォーム「DNA Tuned」を採用。ヒールに大きな泡を注入してソフトな着地を、フォアフットに小さな泡でレスポンシブさを確保。プレートなしだが剛性が高く、レイトロッカーがジョギングペースで効果を発揮。ライドはヒールからフォアフットへ徐々に固くなり、ポップ感のあるトランジション。衝撃吸収が市場トップクラスで、硬い路面を「食う」感覚。ワイドプラットフォームで安定性が高く、不安定さを感じにくい。ニンブルさは低いが、クルーザータイプとして優秀。
- メリット: 未体験のユニークなフィーリング、回復ランに最適。
- デメリット: 速いペースや方向転換には不向き、長いランでフォームがやや柔らかくなる。
比較レビュー
このシューズを他のマックスクッションモデルと比較します。主なポイントはクッションのソフトさ、ライドの違い、用途の適合性です。重量はすべてメンズUS9(27cm)基準で、公式データや信頼できるレビューサイト(RunRepeat、Running Warehouse、ブランド公式)に基づきます。
| モデル | クッション | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ブルックス グリセリン マックス | 非常にソフト(ヒール重視) | 最高の衝撃吸収、ユニークなトランジション、回復ラン王者 | 速いペースで重く感じる、暖かめのアッパー |
| ニューバランス フレッシュフォーム X モア v5 | 超ソフトでスクイシー | フラットなドロップ(4mm)、安定したプラットフォーム、重量312g | 重めで長いランで疲れやすい、レスポンシブさ控えめ |
| アシックス グライドライド マックス | ソフトだがレスポンシブ | 早めのロッカー、異なるソフトネス、重量287g | 速いラン向きだが、安定性で劣る場合あり |
| ホカ スカイワード X | マックススタックで堅め | プレート入りでレスポンシブ、重量320g | 重くクランキー、ジオメトリが合わない人も |
これらのモデルはすべて回復日やイージーラン向けですが、グリセリン マックスは衝撃吸収で突出。モア v5はよりスクイシー、グライドライド マックスはロッカーが早め、スカイワード Xはプレートでポップ感あり。用途に合わせて選んでください。
結論
ブルックス グリセリン マックスは、市場で最高の回復シューズとしておすすめです。独自のDNA Tunedフォームがもたらすソフトな着地とレスポンシブなトランジションが、疲れた脚を優しくケア。ジオメトリが万人向きではないものの、中間体重のランナーに特におすすめ。次モデルではアッパーのスリム化とミッドソールの軽量化を期待。あなたはどのシューズでランを楽しむ?
参考資料