この記事では、サロモンのエアロブレイズ3を徹底レビューします。日常のトレーニングに適したランニングシューズとして、エネルギーEVOフォームを搭載し、エアログライド3と比較しながらその特徴を掘り下げます。フィット感、乗り心地、汎用性を中心に、実際のランニング体験に基づいてお伝えします。
モデル概要
サロモン エアロブレイズ3は、ロードランニング向けのデイリートレーナーとして設計されたシューズです。ミッドソールにはエネルギーEVOフォームを採用し、適度なクッション性とレスポンスを提供します。スタックハイトはヒール35mm、フォアフット27mmで、ドロップは8mmです。 メンズ27cm（US9）の重量は約247gと軽量で、日常のさまざまなペースに対応します。 上部は通気性の高いエンジニアードメッシュを使用し、暑い時期のランニングでも快適さを保ちます。このシューズは、最大クッションタイプではない伝統的なデイリートレーナーとして位置づけられ、エアログライド3のマックススタックバージョンとは対照的です。
- 主な用途: 日常のイージーラン、回復ラン、軽いスピードワーク。
- 対応距離: 最大約24kmまでが快適で、甘いスポットは19-21km。
- 対象ランナー: 中級者以上で、汎用性の高いシューズを探している人。
フィット感
フィット感は、サイズ通りで快適です。レビュアーはメンズ27cm（US9.5相当）を使用しましたが、つま先の位置が最適で、暑さによる足の腫れにも対応します。幅は標準的ですが、やや広めの足にも適応し、ブリスターの発生を防ぎます。トゥボックスのボリュームも十分で、トップからの擦れを心配する必要はありません。
ただし、幅広の足を持つ人はワイドバージョンを検討してください。全体として、ロックダウンがしっかりしており、ヒールカウンターが安定感を提供します。ランニング中はシューズの存在を忘れるほど自然なフィットを実現します。
- つま先のスペース: 岩を蹴っても保護され、腫れに対応。
- 幅の対応: 標準からやや広めまでOK。
- ボリューム: 浅すぎず、ブリスター防止。
約51-53kmのランニングでテストしましたが、ホットスポットは一切発生しませんでした。
メリット
このシューズの最大の魅力は、エネルギーEVOフォームの感触です。エアログライド3と同じフォームを使用していますが、スタックが少ない分、より機敏な乗り心地を提供します。スムーズなライドで、コーナリングやペースアップ時に素早い反応を感じられます。レビュアーは、エアログライド3よりも速く感じ、ポップ感が向上したと評価しています。
汎用性が高く、イージーラン（約5:36分/kmペースの回復ラン）からスピードワークまで対応。約24km以内の距離ならボトムアウトせず快適です。上部は通気性抜群で、夏のランニングでも足が過熱しません。ヒールロックダウンが優秀で、結んでそのまま走れます。
- フォームの良さ: 適度なクッションで、伝統的なデイリートレーナーらしいフィール。
- 機敏さ: マックスクッションシューズより速く感じる。
- 通気性: 暑い環境でブリスターなし。
- 汎用性: 80%以上のランに対応可能。
サロモンのロードシューズ部門が勢いづいている点も注目です。
デメリット
いくつかの改善点もあります。まず、タンがガセットタイプではないため、ストリームライン化されたバージョンを望みます。グラベルバージョンのタンをロード版にも採用すれば、より快適になるでしょう。パディングは厚すぎず、ガセット化でフィットを向上させられます。
幅広の足には標準版が狭く感じる可能性があるので、ワイド版をおすすめします。また、デイリートレーナーとして距離に限界があり、約24km以上ではボトムアウトが発生しやすいです。エアログライド3のようなマックススタックではないため、長距離ランナーは注意が必要です。
- タンのデザイン: ガセット化で改善余地あり。
- 幅の制限: 幅広足はワイド版必須。
- 距離の限界: 32km以上は不向き、甘いスポットは19-21km。
これらは大きな欠点ではなく、用途を理解すれば問題ありません。
比較テーブル
ここでは、エアロブレイズ3とエアログライド3を比較します。両者はエネルギーEVOフォームを共有しますが、クッション性と用途が異なります。
| モデル | クッション性 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| サロモン エアロブレイズ3 | 適度（スタック: ヒール35mm / フォアフット27mm、ドロップ8mm） | 機敏で速く感じる、汎用性高く通気性抜群、重量約247g（27cm/US9） | 長距離でボトムアウト、タン非ガセット |
| サロモン エアログライド3 | 最大（スタック: ヒール40mm / フォアフット32mm、ドロップ8mm） | 長距離向き、クッション豊富で底つきにくい、重量約248g（27cm/US9） | 重く感じる場合あり、機敏さに欠ける |
このテーブルから、エアロブレイズ3は伝統的なデイリートレーナーとして、エアログライド3はマックスクッションとして使い分けられます。
まとめ
サロモン エアロブレイズ3は、エネルギーEVOフォームの優れた感触と汎用性で、日常ランニングの強力な選択肢です。エアログライド3より機敏で、約24km以内のさまざまなペースに適します。ただし、長距離を重視するならエアログライド3をおすすめします。このシューズは、耐久性が高く400-500km以上持つ可能性があり、ランナーのローテーションに欠かせません。あなたはどのモデルを選びますか？ コメントでシェアしてください。
参考資料
