Brooks Hyperion Max 3 vs 2 徹底比較!ランナー向けスーパートレーナー選び

このレビューでは、BrooksのHyperion Max 3とHyperion Max 2を比較します。これらはどちらもロードランニング向けのシューズですが、スタックハイトやフォーム、用途に大きな違いがあります。特に、Hyperion Max 3は高スタックでペースアップに優れ、Hyperion Max 2は安定したクルージングに適したモデルです。ランナーの皆さんが最適な一足を選べるよう、特徴や性能を詳しく解説します。

:rocket: モデル概要

Hyperion Maxシリーズは、Brooksの高速志向のランニングシューズです。Hyperion Max 2は、比較的シンプルな設計で日常のトレーニングに適しています。一方、Hyperion Max 3は大幅にアップデートされ、よりマックススタックを活かしたスーパートレーナーとして進化しました。

  • Hyperion Max 2: ヒールスタック37mm、フォアフット31mmの6mmドロップ。ミッドソールはDNA FLASH v2(窒素注入フォーム)を使用し、軽快でレスポンシブな感触を提供します。重量は27cm(US9)で261g。アッパーはエンジニアードウーブンメッシュで通気性が高く、アウトソールは戦略的に配置されたラバーでグリップと耐久性を確保。SpeedVaultプレートとRapid Rollテクノロジーがスムーズなトランジションをサポートします。
  • Hyperion Max 3: ヒールスタック46mm、フォアフット40mmの6mmドロップ。ミッドソールはDNA GOLD(PEBAベース)とDNA FLASH v2の組み合わせで、柔らかさと反発力を両立。重量は27cm(US9)で289g。アッパーは軽量エンジニアードメッシュにニットカラーとタンを採用し、フィット感を向上。アウトソールはカットアウトデザインで軽量化しつつ、ラバー配置で耐久性を持たせています。Nylon SpeedVaultプレートが推進力を高めます。

これらの違いにより、Hyperion Max 3はよりダイナミックな走りを可能にします。

:gear: 素材と構造の違い

両モデルは基本的に中立安定性ですが、素材と構造で明確な差があります。Hyperion Max 2はシンプルなメッシュアッパーに薄いタンを採用し、軽量で基本的なロックダウンを提供。一方、Hyperion Max 3はブーティー風のアッパーにパッドを追加し、ヒールカウンターを強化。ランニング中の安定感が向上しています。

  • ミッドソール: Hyperion Max 2のDNA FLASH v2は安定したクッションを提供し、長距離で疲れにくい。一方、Hyperion Max 3のDNA GOLDは柔らかく、圧縮すると反発力が強く感じられます。これにより、Hyperion Max 3はペースを上げた時のスムーズさが際立ちます。
  • アウトソール: Hyperion Max 2は標準的なラバー配置で安定したグリップ。Hyperion Max 3はカットアウトを増やし、軽量化を図りつつ、Hokaなどのブランドに似たパターンを採用。重量を抑えつつ高スタックを実現しています。
  • フィット: 両方ともガセットタンでずれにくいですが、Hyperion Max 3は中足部のパッドが追加され、締め付け時の快適さが向上。ヒールはどちらもパッド豊富でロックダウンが良好です。

これらの変更で、Hyperion Max 3はより現代的なスーパーシューズらしい構造になりました。

:person_running: 性能と用途の比較

用途面で大きな違いが出ます。Hyperion Max 2はデイリートレーナーとしてイージーランやロングランに最適。安定したペース(例: 5:00/km前後)を維持しやすく、クルージング向きです。一方、Hyperion Max 3はスーパートレーナーとして、ペースアップを想定。マラソンブロックの29kmランで中間部を速くするようなトレーニングに適しています。

  • 乗り心地: Hyperion Max 2はシンプルで安定したクッション。長距離で脚が疲れにくいですが、スピードワークには限界があります。Hyperion Max 3は高スタックで柔らかく、4:40/kmペースでスムーズに加速。6:00/km台から4:00/km台へ移行しても努力感が少ないです。
  • 安定性: Hyperion Max 2は非常に安定し、ヒール着地でも崩れにくい。Hyperion Max 3はフォアフット寄りで、ヒール着地時はやや柔らかく感じるため、フォームに注意が必要です。カットアウトデザインが影響し、最高の安定性とは言えませんが、問題ないレベルです。
  • 用途例: Hyperion Max 2は日常の5:00-5:30/kmペースのランに。Hyperion Max 3はテンポランやインターバルで、Hyperion Eliteのトレーニングコンパニオンとして活躍します。

一方で、Hyperion Max 3はピックアップ時のレスポンスが優れ、脚への負担を軽減します。

:bar_chart: 比較テーブル

モデル クッション性 メリット デメリット
Hyperion Max 2 中程度(37/31mmスタック) 安定性が高く、デイリーランに最適。軽量で長距離クルージングが快適。 ペースアップ時にレスポンスが控えめ。スタックが低めでマックス感が薄い。
Hyperion Max 3 高(46/40mmスタック) 反発力強く、スピードトレーニングに優秀。柔らかいのに推進力がある。 安定性がやや劣り、ヒール着地で柔らかすぎる場合あり。重量が少し重い。

このテーブルから、用途に応じて選択可能です。

:+1: メリットとデメリットの詳細

各モデルの強みと弱みをさらに掘り下げます。

  • Hyperion Max 2のメリット:

    • シンプルな設計で日常使いやすい。
    • 安定したフォームで初心者から上級者まで対応。
    • 軽量(261g)で疲労が少ない。
  • Hyperion Max 2のデメリット:

    • 高スタックを求めるランナーには物足りない。
    • スピードワークで限界を感じやすい。
  • Hyperion Max 3のメリット:

    • DNA GOLDフォームの反発でペースアップが楽。
    • 高スタックで長距離後の回復が良い。
    • アップデートされたアッパーでフィット感向上。
  • Hyperion Max 3のデメリット:

    • 安定性がHyperion Max 2より劣る。
    • 重量(289g)がやや増え、軽さを重視する人には気になる。

これらを考慮し、自分のランニングスタイルに合わせましょう。

:chequered_flag: 結論

Brooks Hyperion Max 3は、Hyperion Max 2から大幅進化し、真のスーパートレーナーとなりました。安定したデイリーランを求めるならHyperion Max 2、ペースアップやマラソントレーニングならHyperion Max 3をおすすめします。どちらもロードランナー向けの高品質シューズです。あなたはどのモデルを選びますか?実際に試着して、自分の脚で確かめてください。


参考資料